東京医科歯科大学病院にテレキューブ設置、医療機関初の個室型ワークブース導入で利便性向上へ

text: XEXEQ編集部

記事の要約

東京医科歯科大学病院にテレキューブを設置
WEB会議や電話用の個室ワークブースを提供
医療機関への初の導入事例となる

東京医科歯科大学病院への個室型ワークブース「テレキューブ」設置の詳細

国立大学法人東京医科歯科大学、三菱地所株式会社、テレキューブサービス株式会社は、2024年8月7日に東京医科歯科大学病院C棟1階屋内コンコースに個室型ワークブース「テレキューブ」を設置し、サービスを開始した。この取り組みは、病院来院者のWEB会議や電話をする際の個室環境ニーズに応えるものだ。^[1]

設置されたテレキューブは、入院期間や待合時間の有効活用、家族や関係者とのコミュニケーション、ビジネスパーソンの利用など、幅広い用途を想定している。医療機関におけるテレキューブの設置は本件が初めての事例となり、今後も患者や医療従事者、来院者全ての利便性向上を目指して医療機関との連携を進めていく予定だ。

テレキューブサービスは、急速にテレワークが広がる中で会員制の個室型ワークブース「テレキューブ」の普及・拡大を進めてきた。オフィスビルや商業施設、鉄道駅だけでなく、コンビニエンスストアや銀行などの新しい施設へも積極的に展開し、「いつでもどこでも働ける」スペースを提供している。現在、公共空間へのテレキューブの設置拠点が200拠点、総設置台数が500台を突破している。

東京医科歯科大学病院のテレキューブ設置概要

	設置場所	営業時間	設置台数	営業開始日
詳細情報	C棟1階屋内コンコース	平日7:00-21:00	1人用2台	2024年8月7日

テレキューブについて

テレキューブとは、セキュリティが保たれた静かな環境で、様々な業務やコミュニケーションが可能な防音性・遮音性に優れた個室型ワークブースのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

資料作成やメールなどの業務が可能
電話やWeb会議などのコミュニケーションに適している
防音性・遮音性に優れた設計

テレキューブは、急速に広がるテレワークのニーズに応えるため、様々な場所に設置されている。オフィスビルや商業施設、鉄道駅はもちろん、コンビニエンスストアや銀行など、従来のオフィス環境とは異なる場所にも展開されており、働く場所の多様化に大きく貢献している。

医療機関へのテレキューブ導入に関する考察

医療機関へのテレキューブ導入は、プライバシー保護と業務効率化の両立という点で大きな可能性を秘めている。患者や家族、医療従事者が必要に応じて個室空間を利用できることで、機密性の高い会話や集中を要する作業を安心して行えるようになるだろう。一方で、導入にあたっては衛生管理や利用ルールの策定など、医療現場特有の課題にも対応する必要がある。

今後、テレキューブの医療機関への導入が進めば、遠隔医療や医療従事者の働き方改革にも貢献する可能性がある。例えば、患者と遠隔地の専門医がテレキューブを介して診察を行ったり、医師が空き時間にテレキューブで研究や論文執筆に取り組んだりすることも考えられる。ただし、医療の質を担保しつつ、これらの新しい利用方法を確立していくためには、慎重な検討と試行錯誤が必要になるだろう。

テレキューブの医療機関への導入は、病院の空間利用の概念を変える可能性も秘めている。従来の待合室や廊下などの共用スペースに加え、必要に応じて利用できる個室空間が提供されることで、病院の機能性と快適性が向上する。今後は、テレキューブの利用状況や利用者からのフィードバックを分析し、医療現場のニーズに合わせたカスタマイズや新機能の追加など、さらなる進化が期待される。