レジルのマンション防災サービスがREIT物件に初導入、Scope3排出量削減とレジリエンス強化に貢献

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

レジルがREIT物件へマンション防災サービスを導入
スターツプロシード投資法人の賃貸物件で初の導入決定
REIT対象マンションのレジリエンス強化とScope3削減に貢献

レジルのマンション防災サービスがREIT物件に導入決定

レジル株式会社は、スターツプロシード投資法人が保有する賃貸物件1棟に「マンション防災サービス」の導入が決定したことを発表した。このサービスは、太陽光発電システムや蓄電池などのDER設備を活用し、災害時のマンション住民の生活維持を支援するものだ。REIT物件への導入は初となり、不動産投資分野における新たな展開を示している。^[1]

マンション防災サービスの特徴は、災害時の支援だけでなく平時のエネルギー最適化にも寄与する点にある。DER設備の運用・制御や再生可能エネルギーの活用により、マンション全体の脱炭素化を実現し、物件所有者のScope3排出量削減にも貢献する。初期費用の負担なく環境対策を進められる点が、REIT物件への採用決定の大きな要因となったと考えられる。

レジルは今回の導入を契機に、新築・既築、分譲・賃貸を問わずマンション防災サービスの拡販を進める方針だ。同社は関東・関西を中心に約2,200棟のマンションにエネルギー利用の最適化サービスを提供しており、この実績を基に分散型プラットフォームの構築を推進していく。脱炭素社会の実現に向けた取り組みが加速する中、同サービスの普及が期待される。

マンション防災サービスの特徴まとめ

	平時の機能	災害時の機能	環境面の効果	経済面の効果
主な特徴	エネルギー利用最適化	住民の生活維持支援	マンション全体の脱炭素化	初期費用負担なし
使用設備	太陽光発電システム	蓄電池	DER設備	既存電力設備
対象	新築・既築マンション	分譲・賃貸マンション	REIT物件	1982年以降建築物件
提供エリア	首都圏	関西圏	その他地域（要相談）	全国展開予定

Scope3排出量について

Scope3排出量とは、企業のサプライチェーン全体で発生する間接的な温室効果ガス排出量のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

自社の事業活動範囲外で発生する排出量を含む
原材料調達から製品使用、廃棄までのライフサイクル全体を対象とする
企業の環境負荷の大部分を占めることが多い

Scope3排出量の削減は、企業の環境対策において重要な課題となっている。特に不動産業界では、建物の運用や入居者の活動に関連する排出量が大きな割合を占めるため、エネルギー効率の良い設備の導入や再生可能エネルギーの活用が注目されている。レジルのマンション防災サービスは、このScope3排出量の削減に直接貢献する革新的なソリューションとして評価されている。

マンション防災サービスの今後に関する考察

マンション防災サービスの普及に伴い、今後はデータセキュリティの問題が顕在化する可能性がある。DER設備の遠隔制御やエネルギーデータの管理において、サイバーセキュリティの強化が不可欠となるだろう。また、大規模災害時のシステム耐性や、長期停電時の継続的な電力供給能力についても、さらなる技術的改善が求められる可能性が高い。

今後追加が期待される新機能としては、AIを活用したエネルギー需要予測や最適化機能が挙げられる。気象データや入居者の行動パターンを分析し、より効率的なエネルギー管理を実現することで、平時の省エネ効果をさらに高められる可能性がある。また、EVの普及を見据え、電気自動車からの給電機能（V2H）との連携も期待されるところだ。

マンション防災サービスの今後に期待したいのは、地域コミュニティとの連携強化だ。災害時に個別のマンションだけでなく、周辺地域への電力供給や避難所としての機能を果たすことで、地域全体のレジリエンス向上に貢献できる可能性がある。また、複数のマンションをネットワーク化し、エネルギーの面的利用を実現することで、さらなる効率化と環境負荷削減が期待できるだろう。

参考サイト

^ PR TIMES. 「スターツプロシード投資法人が保有する賃貸物件に、レジルの「マンション防災サービス」が導入決定、REIT対象マンションのレジリエンス強化・Scope3排出量削減等に貢献 | レジル株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000085002.html, (参照 24-08-10).

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