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公開：2024-12-24

TOYOがマレーシアで使用済み触媒リサイクル設備建設プロジェクトを受注、年間7000トンの処理で環境負荷低減へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• TOYOが使用済み触媒リサイクル設備の建設プロジェクトを受注
• マレーシアのゲベン工業団地で2027年運転開始予定
• 年間約7,000トンの使用済み触媒処理が可能に

TOYOの使用済み触媒リサイクル設備建設プロジェクト

東洋エンジニアリング株式会社の子会社であるToyo Engineering & Construction Sdn. Bhd.は、太陽鉱工マレーシアから使用済み触媒リサイクル設備の建設プロジェクトを2024年12月24日に受注した。マレーシアのクアンタンにあるゲベン工業団地に建設される本設備では、石油精製などの工業プロセスで使用された触媒から有価金属を効率的に回収することが可能になる。^[1]

Toyo-Malaysiaが設計から調達、建設工事までを一括で請け負い、2027年度第1四半期の商業運転開始を目指して本プロジェクトを推進していく。本設備の完成により、年間約7,000トンの使用済み触媒を処理することが可能となり、廃棄物の最小化と環境負荷の大幅な削減が期待できるだろう。

本プロジェクトの契約調印式は2024年11月27日に執り行われ、太陽鉱工マレーシアの小野浩昭取締役とToyo-Malaysiaの筒井善康社長が出席した。また、2024年12月18日には起工式が開催され、マレーシアの持続可能な社会の実現と循環型経済の促進に向けた本格的な取り組みが始まっている。

使用済み触媒リサイクル設備の概要

使用済み触媒について

使用済み触媒とは、石油精製などの工業プロセスで使用され、その活性が低下した触媒のことを指す。以下のような特徴を持っている。

• 有価金属を含有しており、リサイクル価値が高い
• 適切な処理を行わないと環境負荷が大きい
• 効率的な回収システムが環境保全に重要

使用済み触媒のリサイクルは、資源の有効活用と環境保護の両面で重要な役割を果たしている。特に石油精製プロセスで使用される触媒には、貴金属など希少な金属が含まれているため、効率的な回収とリサイクルが求められているのだ。

使用済み触媒リサイクル設備に関する考察

本プロジェクトは、循環型経済への移行が進むマレーシアにおいて、環境負荷低減と資源の有効活用を両立する重要な取り組みとなっている。特に年間7,000トンという処理能力は、マレーシアの石油精製産業から発生する使用済み触媒の効率的な処理を可能にし、地域の環境保全に大きく貢献するだろう。

今後は、処理技術の更なる効率化や回収率の向上が課題となる可能性がある。また、処理過程で発生する二次廃棄物の削減や、回収した有価金属の品質管理なども重要な検討事項となるだろう。これらの課題に対しては、最新の技術導入や運転ノウハウの蓄積が必要となる。

さらに、アジア地域全体での環境規制強化に伴い、同様の設備需要が高まることが予想される。TOYOには本プロジェクトで得られる知見を活かし、アジア地域全体の環境保全と資源循環に貢献することが期待されるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「マレーシアにて使用済み触媒リサイクル設備建設プロジェクトを受注＜English follows＞ | 東洋エンジニアリング株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000136.000107878.html, (参照 24-12-24).

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