セキュリティ

SECURITY

公開：2024-12-24

サキコーポレーションが脆弱性管理クラウドyamoryを導入、EUサイバーレジリエンス法案のSBOM対応を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• サキコーポレーションがyamoryを導入
• EUサイバーレジリエンス法案に対応したSBOM機能を実現
• 多様な言語に対応した統合的な脆弱性管理を実現

サキコーポレーションによる脆弱性管理クラウドyamoryの導入

株式会社アシュアードが運営する脆弱性管理クラウドyamoryが、電子モジュール用自動外観検査システムを手掛ける株式会社サキコーポレーションに2024年12月23日に導入された。サキコーポレーションはグローバル展開する実装基板自動検査装置メーカーとして知られており、EUサイバーレジリエンス法案で求められるSBOM対応を見据えた取り組みを進めている。^[1]

yamoryの導入によって、IT資産やOSSライセンス管理を含めたセキュリティ体制の強化が実現している。サキコーポレーションはグローバルな事業展開において各国の法規制への対応が必要不可欠であり、特にEU圏でのSBOM対応に向けた取り組みを加速させている。

yamoryは代表的なSBOMフォーマットでのエクスポート・インポートに対応しており、ソフトウェア名称の表記揺れにも対処することが可能である。アプリ、ホスト、コンテナ、クラウド、ネットワーク機器など、ITシステム全レイヤーの脆弱性管理を組織全体で実施できる統合的なソリューションを提供している。

yamoryの主な導入効果まとめ

yamoryの詳細はこちら

SBOMについて

SBOMとは「Software Bill of Materials」の略称で、ソフトウェアの構成要素を一覧化した部品表のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ソフトウェアの依存関係を明確に可視化
• セキュリティリスクの特定と管理を効率化
• コンプライアンス要件への適合を支援

SBOMは特にEU圏において重要性を増しており、EUサイバーレジリエンス法案では必須要件として位置づけられている。サキコーポレーションのような製造業では、製品開発から運用まで一貫したセキュリティ体制の構築において、SBOMの活用が不可欠となっている。

yamoryによるSBOM対応に関する考察

yamoryのSBOM対応機能は、グローバルに事業を展開する企業にとって重要な価値を提供している。製品開発から運用まで一貫したセキュリティ体制の構築が求められる中、ソフトウェアコンポーネントの効率的な管理と可視化が実現できることは大きな利点となるだろう。

しかし今後は、さらなる規制強化や新たなセキュリティ要件の追加により、より高度な対応が必要となる可能性がある。特にグローバルでの事業展開においては、各国・地域の法規制への迅速な対応が課題となるため、yamoryには継続的な機能拡張とアップデートが求められている。

また、製造業特有のセキュリティ要件や業界標準への対応も重要な課題となるだろう。yamoryには製造業のセキュリティニーズに特化した機能の追加や、業界固有のコンプライアンス要件への対応強化が期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「グローバルに実装基板自動検査装置を展開するサキコーポレーションが、脆弱性管理クラウド「yamory」を導入 | Visionalのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000681.000034075.html, (参照 24-12-24).

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