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ロジクトロンがDID上空でDJI FlyCart 30による架線作業を実施、高所作業の効率化と安全性向上を実現

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

ロジクトロンがDID上空でDJI FlyCart 30による架線作業を実施、高所作業の効率化と安全性向上を実現

PR TIMES より


記事の要約

  • DJI FlyCart 30を使用したドローン架線業務の実施
  • DID上空での大型ドローンによる延線作業の実現
  • 住宅地と小学校上空での安全な架線作業の成功

ロジクトロンによるDID上空でのドローン架線作業の実施

株式会社ロジクトロンは、2024年10月11日に埼玉県さいたま市南区の人口集中地区上空でドローンを使用した架線業務を実施したことを発表した。人口集中地区上空での大型ドローンの飛行は航空法により厳しい制限が設けられており、特に最大離陸重量25kg以上の機体での飛行は極めて珍しい事例となっている。[1]

鉄塔建て替え工事に伴う高圧電線架線作業において、宅地化の進展により地上からの作業が困難となったため、ドローンでのパイロットロープ架線が選択された。作業には2024年1月に発売されたDJI FlyCart 30が使用され、最大40kgまでの積載が可能な性能と安全装置の搭載により住宅地での飛行が実現した。

架線作業は105mと363mの2つの径間で実施され、パイロットロープの設置から引き戻しまでの作業時間は、径間Aで約10分、径間Bで約15分と大幅な時間短縮を達成している。住宅地や小学校上空での飛行に際しては、高度な操縦技術と綿密な安全管理が実施された。

DJI FlyCart 30の主要スペックと架線作業の詳細

項目 詳細
機体サイズ 2800×3085×947 mm(長さ×幅×高さ)
最大飛行時間 18分(重量負荷30 kg/デュアルバッテリー使用時)
搭載重量 40kg(シングルバッテリー)/30kg(デュアルバッテリー)
動作環境温度 -20°C~45°C
安全性能 保護等級IP55、レーダー、両眼ビジョンシステム、インテリジェント障害物検知、デュアルバッテリー、非常用パラシュート
ロジクトロンの詳細はこちら

人口集中地区について

人口集中地区(DID)とは、人口密度が高く市街地を形成している地区のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 1平方キロメートル当たり4000人以上の人口密度を有する地域
  • 商業施設や住宅が密集し、都市としての機能が集中している
  • 航空法による飛行規制が特に厳しく設定されている

ドローンによる人口集中地区上空の飛行には、飛行経路下の立ち入り管理措置をはじめとする厳格な安全対策が求められている。特に最大離陸重量25kg以上の大型機体の場合は、より厳しい審査基準が設けられており、飛行の実施には高度な安全管理体制の構築が不可欠だ。

ドローン架線作業に関する考察

ドローンによる架線作業の実現は、従来のヘリコプターや高所作業車による方法と比較して、作業時間の大幅な短縮と安全性の向上を実現している。特に人口集中地区での作業において、パラシュートなどの安全機能を備えた大型ドローンの活用は、今後の電力インフラ工事の在り方を大きく変える可能性がある。

しかし、天候条件や電波環境による制限、バッテリー持続時間の制約など、運用面での課題も存在している。これらの課題に対しては、AIによる自律飛行技術の向上や、より長時間の飛行が可能なバッテリー技術の開発が期待される。

今後は電力インフラ工事以外の分野でも、大型ドローンの活用が進むことが予想される。特に山間部での物資輸送や災害時の緊急対応など、人の立ち入りが困難な場所での活用が期待されており、さらなる技術革新と規制緩和が望まれる。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「ロジクトロン/人口集中地区(DID)上空でドローンによる架線業務を実施 | 株式会社ロジクトロンのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000115191.html, (参照 24-12-22).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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