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公開：2024-12-24

クレッセントが世界最大規模のバーチャルプロダクションスタジオを羽田に開設、産業DXの発展に貢献へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• クレッセントが世界最大規模のLEDバーチャルプロダクションスタジオを開設へ
• 羽田に約4,100平米の敷地を取得し2026年2月に完工予定
• LED Stage棟とProduction棟の2棟構成で最先端設備を導入

クレッセントのDigi-Cast HANEDA STUDIOが羽田に新設

株式会社クレッセントは、東京都大田区昭和島の羽田鉄工団地協同組合内に約4,100平米の敷地を取得し、LED wall型バーチャルプロダクションスタジオを中心とした世界最大規模のデジタル統合型スタジオを2026年2月に開設することを発表した。本社機能も移管し、産業立国日本の発展に資する拠点として、あらゆる産業のDX化やXR化を実現する場を目指している。^[1]

LED Stage棟では、台湾AUO社が新規開発した1.95mmピッチ、2,000NITSのLEDを採用し、高さ10m、幅42mのメインLEDを中心に構成される。VICON社Valkyrie VK26x60台やService Vision社Scorpio 35'テレスコーピッククレーン、SONY VENICE 2などの最新鋭機器も標準装備される予定だ。

Production棟は3階建てで、Volumetricsシステム4DViews社Holosys-3を2スタジオ、Esper社Photogrammetryシステム2スタジオ、LED wall設置済みモーションキャプチャスタジオ、MA室1スタジオを完備する。屋上には幅39m、奥行き14mのオープンスペースを設け、羽田空港や富士山を望む撮影スポットとしても活用できる。

Digi-Cast HANEDA STUDIOの設備まとめ

バーチャルプロダクションについて

バーチャルプロダクションとは、コンピュータグラフィックスとリアルタイムレンダリング技術を組み合わせた映像制作手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• LED壁面にリアルタイムでCG背景を投影し、実写撮影との融合が可能
• 撮影現場でのリアルタイムな映像確認と調整が可能
• 従来のグリーンスクリーン撮影と比較して、より自然な映像表現が実現可能

クレッセントが導入予定のLED Stage棟は、台湾AUO社の最新LEDパネルを採用し、高精細な映像表現を可能にする。VICON社のトラッキングシステムやSONY VENICE 2カメラとの組み合わせにより、最先端のバーチャルプロダクション環境が構築される。

Digi-Cast HANEDA STUDIOに関する考察

クレッセントによる世界最大規模のバーチャルプロダクションスタジオの開設は、日本のコンテンツ産業に大きな影響を与える可能性がある。最新鋭の設備と広大な敷地を活かすことで、映画やドラマ制作だけでなく、企業のプロモーション映像やバーチャルイベントなど、幅広い用途での活用が期待できるだろう。

一方で、高度な技術を扱うための人材育成や、大規模施設の維持管理コストなど、運営面での課題も存在する。TPNセキュリティ認定の取得を目指すことで、海外案件の受注も視野に入れているが、グローバル市場での競争力を維持するためには、継続的な設備投資と技術革新が必要となるだろう。

将来的には、バーチャルプロダクション技術の進化により、よりリアルな映像表現や効率的な制作工程が実現される可能性がある。クレッセントには、日本の映像制作技術の発展をリードする存在として、産業全体のDX推進に貢献することが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「クレッセント、LEDバーチャルプロダクションスタジオを開設へ。東京・羽田に世界最大規模のデジタル統合スタジオの拠点が誕生。 | 株式会社クレッセントのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000154927.html, (参照 24-12-24).

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