株式会社ペンギンがB型事業所で時給1,000円を実現、IT企業との連携で利用者の経済的自立を支援

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

株式会社ペンギンがB型事業所で高額工賃を実現
IT企業と連携し、時給1,000円の施設外就労を開始
利用者の経済的自立と社会参加を支援

株式会社ペンギンの就労継続支援B型事業所の新たな取り組み

株式会社ペンギンは就労継続支援B型事業所コウテイペンギンにおいて、IT系企業との連携による施設外就労の提供を2024年8月8日に開始した。この取り組みにより、B型事業所としては異例の高額工賃である時給1,000円を実現している。愛知県の最低賃金1,027円にほぼ匹敵する水準であり、利用者の経済的自立を大きく後押しするものだ。^[1]

新たに開始された施設外就労では、IT系企業から直接業務を請け負い、最先端のAIに関する業務やサーバ監視業務など、技術者・専門家が行う業務を可能な限り簡潔に落とし込んでいる。これにより、体力的に不安のある方やパソコン未経験者でもIT系業務に携わることが可能となった。

株式会社ペンギンの代表取締役は、この新しい取り組みについて「利用者の皆様が安心して働き、経済的な自立を果たせる環境を提供できることを非常に嬉しく思います」とコメントしている。今後も利用者のニーズに応え、さらに良い環境を提供するために努力を続けていく方針だ。

就労継続支援B型事業所コウテイペンギンの特徴まとめ

	施設概要	作業内容	工賃	就職支援
主な特徴	定員20名の事業所	IT系業務の提供	時給1,000円	就職実績あり
利用形態	週5日基本、柔軟な対応可	パソコン・タブレット作業	愛知県最低賃金に匹敵	企業からの直接雇用あり
対象者	体力に不安がある方も可	未経験者から経験者まで	B型事業所平均の約4倍	障害者雇用枠での就職実績

施設外就労について

施設外就労とは、就労継続支援事業所の利用者が一般企業内で作業を行う形態のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

事業所の利用者として企業内で働く形態
専用デスクや設備が整備された環境での就労
事業所スタッフの常駐によるサポート体制

株式会社ペンギンの施設外就労では、利用者一人ひとりに専用デスクが配置され、手すりやスロープも設置された充実した作業環境が整備されている。冷暖房完備のオフィスで、IT系企業から直接請け負った業務を行うことができる。また、事業所内での研修を経てから施設外就労に移行するため、利用者は安心して作業に取り組むことが可能だ。

就労継続支援B型事業所の高額工賃実現に関する考察

株式会社ペンギンの取り組みは、就労継続支援B型事業所における工賃向上の新たなモデルケースとなる可能性がある。しかし、IT系企業との連携や高度な業務の簡素化には多くの課題が予想される。例えば、企業側の理解や協力を得ることや、業務の質を維持しつつ障害者が取り組めるレベルまで落とし込む技術的な難しさなどが挙げられるだろう。

今後、このような取り組みが広がるためには、IT業界と福祉業界の連携をさらに強化する必要がある。例えば、障害者向けの特化したIT教育プログラムの開発や、AIを活用した業務支援ツールの導入などが考えられる。これにより、より多くの障害者がIT分野で活躍できる可能性が広がるだろう。

最終的に期待したいのは、この取り組みが単なる工賃向上にとどまらず、障害者の社会参加と自己実現の新たな道筋となることだ。IT業界での就労経験は、将来的な一般就労への足がかりとなる可能性も高い。障害者の潜在能力を最大限に引き出し、社会全体でインクルージョンを実現していくための重要な一歩となることを期待したい。

参考サイト

^ PR TIMES. 「株式会社ペンギン、就労継続支援B型として異例の高額工賃【時給1,000円】を実現！企業との連携により利用者に最適な労働環境を提供（愛知県岡崎市） | 株式会社ペンギンのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000147542.html, (参照 24-08-11).

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