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【CVE-2024-56354】JetBrains TeamCity 2024.12のパスワード情報漏洩脆弱性に対応、設定閲覧権限での情報アクセスを制限

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • TeamCity 2024.12が未発表のパスワード情報漏洩に対応
  • 設定閲覧権限でパスワード情報が見える脆弱性を修正
  • CVSSスコア5.5の中程度の脆弱性として評価

JetBrains TeamCityのパスワード情報漏洩の脆弱性

JetBrains社は継続的インテグレーションツールTeamCityの脆弱性【CVE-2024-56354】を2024年12月20日に公開した。TeamCityのバージョン2024.12未満において、設定閲覧権限を持つユーザーがパスワードフィールドの値にアクセスできる状態であることが判明している。[1]

この脆弱性はCVSSスコア5.5の中程度の深刻度として評価されており、攻撃元区分はネットワークからのアクセスで、攻撃条件の複雑さは低いとされている。攻撃には高い特権レベルが必要だが、ユーザーの関与は不要であり、影響範囲は限定的であることが確認された。

脆弱性の対策としてTeamCity 2024.12へのアップデートが推奨されており、JetBrains社は脆弱性情報をセキュリティアドバイザリーページで公開している。TeamCity 2024.12では、設定閲覧権限を持つユーザーのパスワードフィールドへのアクセスが適切に制限されるよう修正が行われた。

TeamCity 2024.12の脆弱性情報まとめ

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-56354
影響を受けるバージョン TeamCity 2024.12未満
CVSSスコア 5.5(中程度)
攻撃条件 高い特権レベルが必要、ユーザー関与は不要
対策方法 TeamCity 2024.12へのアップデート
脆弱性情報の詳細はこちら

CVSSスコアについて

CVSSスコアとは、Common Vulnerability Scoring Systemの略称で、情報セキュリティ上の脆弱性の深刻度を評価するための業界標準指標のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 0.0から10.0までの数値で脆弱性の深刻度を評価
  • 攻撃の容易さや影響範囲などの要素を考慮
  • セキュリティチームの優先順位付けに活用

TeamCityの脆弱性は5.5のCVSSスコアを記録しており、これは中程度の深刻度を示している。この評価には、高い特権レベルが必要という攻撃難易度を上げる要因と、パスワード情報への直接アクセスという重大な影響が考慮されているのだ。

TeamCity 2024.12の脆弱性対応に関する考察

JetBrains社が今回のセキュリティアップデートを迅速に提供したことは、ユーザーデータの保護という観点で評価できる。特に設定閲覧権限を持つユーザーによるパスワード情報へのアクセスを制限することで、権限の適切な分離が実現されることになるだろう。

一方で、今後の課題として権限管理の更なる強化が必要となる可能性がある。特に大規模な開発チームでは、様々な権限レベルのユーザーが存在するため、より細かな粒度での権限設定機能の実装が望まれるところだ。

将来的にはゼロトラストセキュリティの考え方に基づいた認証システムの導入も検討に値する。TeamCityの継続的な進化により、セキュリティと利便性のバランスが取れた開発環境の実現が期待できるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2024-56354 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-56354, (参照 25-01-08).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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