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TBMが低炭素素材CR LIMEXを販売開始、CO2固定化技術とプラスチック資源循環で環境負荷を大幅に低減

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

TBMが低炭素素材CR LIMEXを販売開始、CO2固定化技術とプラスチック資源循環で環境負荷を大幅に低減

PR TIMES より


記事の要約

  • TBMがカーボンリサイクル技術活用の低炭素素材CR LIMEXを発売
  • CO2由来の炭酸カルシウムと再生プラスチックを組み合わせた素材
  • 温室効果ガス排出量とプラスチック使用量を約34%削減

TBMの低炭素素材CR LIMEXによるカーボンニュートラルへの取り組み

株式会社TBMは排ガス由来のCO2と工場から排出されるカルシウム含有廃棄物を活用した低炭素素材CR LIMEXを2024年12月27日に発売した。この素材は炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上含む無機フィラー分散系の複合素材であり、既に国内特許を取得してCO2固定化技術の先進的な実用化を実現している。[1]

カーボンリサイクル市場規模は2022年の約18兆円から2050年までには約277兆円に達すると見込まれており、CO2利活用製品の市場は2022年の約9兆円から約71兆円に拡大すると予測されている。IEAの予測によるとカーボンリサイクル技術を含むCCUSによる削減量は2070年時点で約19%を占めることが期待されている。

TBMは今後、鉱物由来の炭酸カルシウムを主原料とする従来のLIMEXの普及を促進しながら、CO2の固定化技術によるCR LIMEXの普及と新たな用途開発を進める。また国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構や東北大学との共同研究を通じて、カーボンクレジットの創出も目指している。

CR LIMEXの主な特徴まとめ

項目 詳細
固定化技術 排ガス由来のCO2を化学合成したCCU炭酸カルシウムとして固定化、素材全体の約25%がCO2
環境負荷低減 温室効果ガス排出量と石油由来プラスチック使用量を約34%削減
資源循環 副原料に廃プラスチック由来の再生プラスチックを使用、マテリアルリサイクルに寄与
成形性 炭酸カルシウムの制御技術により、既存のプラスチック製品の成形設備で安定した製品化が可能
CR LIMEXの詳細はこちら

カーボンリサイクル技術について

カーボンリサイクル技術とは、CO2を資源として有効活用する技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 排出されたCO2を回収し、化学品や燃料、素材等の原料として再利用
  • カーボンニュートラル実現に貢献する革新的技術として世界的に注目
  • 日本政府のGX戦略における重要な取り組みの1つとして位置付け

カーボンリサイクル技術は世界各国で推進が加速しており、アメリカではInflation Reduction Actを通じてCCUS技術への補助金や税制優遇を実施している。EUではFit for 55や欧州グリーン・ディールによりCO2削減・再利用技術を推進し、カーボンプライシングの導入が技術開発を後押ししている。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「TBM、カーボンリサイクル技術を用いた低炭素素材「CR LIMEX」の販売を開始 | 株式会社TBMのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000369.000016815.html, (参照 24-12-28).

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