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【CVE-2024-56350】JetBrains TeamCityにビルド認証情報の閲覧に関する脆弱性、2024.12で修正完了

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • TeamCity 2024.12より前のビルド認証情報の閲覧制限に脆弱性
  • CVSSスコア4.3のMEDIUMレベルの脆弱性として評価
  • 2024年12月20日にJetBrains社より脆弱性情報を公開

TeamCity 2024.12以前のビルド認証情報に関する脆弱性

JetBrains社は2024年12月20日に、同社が開発するCIツールTeamCityの2024.12より前のバージョンにおいて、ビルド認証情報に関する脆弱性【CVE-2024-56350】を公開した。この脆弱性により、権限のないユーザーがプロジェクトの閲覧が可能となる状態が発生している。[1]

この脆弱性はCVSSスコアシステムのバージョン3.1において、基本スコア4.3のMEDIUMレベルと評価されており、攻撃元区分はネットワークからのアクセスで、攻撃条件の複雑さは低いとされている。攻撃者は低い特権レベルで、ユーザーの操作なしに脆弱性を悪用できる可能性があるだろう。

JetBrains社はこの脆弱性に対する修正バージョンとしてTeamCity 2024.12をリリースしており、影響を受けるバージョンのユーザーに対して最新バージョンへのアップデートを推奨している。セキュリティ上の観点から、早急なアップデートの実施が重要となるはずだ。

TeamCity脆弱性の詳細情報まとめ

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-56350
影響を受けるバージョン TeamCity 2024.12より前のすべてのバージョン
CVSSスコア 4.3(MEDIUM)
公開日 2024年12月20日
修正バージョン TeamCity 2024.12
影響 権限のないユーザーによるプロジェクトの閲覧が可能
JetBrains社のセキュリティ情報の詳細はこちら

ビルド認証情報について

ビルド認証情報とは、CIツールにおいてビルドプロセスを実行する際に必要となる認証情報のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • ソースコードリポジトリへのアクセス権限の管理に使用
  • デプロイメント環境への接続に必要な認証情報を含む
  • 外部サービスとの連携時に使用される重要な資格情報

TeamCity 2024.12より前のバージョンでは、この認証情報に関する適切なアクセス制御が実装されておらず、権限のないユーザーによる閲覧が可能な状態となっていた。JetBrains社が公開したCVE-2024-56350は、この脆弱性を修正することで、より安全なビルドプロセスの実行を可能にするものだ。

TeamCity脆弱性に関する考察

今回のTeamCity脆弱性は、認証情報の適切な保護という観点から見て、CIツールにおけるセキュリティの重要性を再認識させる事例となった。継続的インテグレーションツールは開発プロセスの中核を担うため、認証情報の漏洩は深刻なセキュリティリスクにつながる可能性があるだろう。

今後は認証情報の管理に関して、より厳密なアクセス制御の実装やユーザー権限の細分化が求められる可能性がある。特にマイクロサービスアーキテクチャの普及により、複数のサービス間で認証情報を扱う機会が増加していることから、包括的なセキュリティ対策の実装が重要になるはずだ。

また、CIツールのセキュリティ強化において、定期的な脆弱性診断や監査の実施が不可欠となってくる。TeamCityユーザーは今回の事例を教訓として、セキュリティアップデートの適用を迅速に行う体制を整える必要があるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2024-56350 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-56350, (参照 25-01-08).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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