【CVE-2024-12832】Arista NG Firewallに深刻なSQL Injection脆弱性、認証済みユーザーによる任意のファイル操作が可能に
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記事の要約
- Arista NG Firewallに深刻なSQL Injection脆弱性が発見
- 任意のファイル読み取りと書き込みが可能な状態
- 認証済みユーザーによる遠隔からの攻撃が可能
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Arista NG Firewall 17.1.1のSQL Injection脆弱性
Zero Day Initiativeは2024年12月20日、Arista NG Firewall 17.1.1にSQL Injectionの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性はReportEntryクラスに存在し、ユーザー入力文字列の検証が適切に行われていないことで、SQLクエリの構築時に悪用される可能性がある。[1]
この脆弱性はCVSS v3.0でスコア8.3の高リスクと評価されており、攻撃者は認証さえ得られれば、ネットワークを介して容易に攻撃を実行できる状態にある。影響範囲は機密性と整合性が高く、可用性への影響は低いとされているが、他の脆弱性と組み合わせることでwww-dataユーザーの権限で任意のコードを実行される可能性がある。
Zero Day Initiativeはこの脆弱性をZDI-CAN-24325として追跡しており、CVE-2024-12832として識別されている。CWEによる脆弱性タイプはSQL Injection(CWE-89)に分類され、認証されたリモート攻撃者による任意のファイルの読み取りと書き込みが可能な状態となっている。
CVE-2024-12832の詳細情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
公開日 | 2024年12月20日 |
影響を受けるバージョン | Arista NG Firewall 17.1.1 |
CVSSスコア | 8.3(高) |
脆弱性の種類 | SQL Injection(CWE-89) |
攻撃条件 | 認証が必要、リモートからの攻撃が可能 |
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SQL Injectionについて
SQL Injectionとは、Webアプリケーションにおけるセキュリティ上の脆弱性の一つで、悪意のあるSQLコードを入力することでデータベースを不正に操作する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 入力値の検証が不十分な場合に発生する深刻な脆弱性
- データベースの読み取り、改ざん、削除が可能
- 認証バイパスや権限昇格にも悪用される可能性がある
ReportEntryクラスにおけるSQL Injection脆弱性は、ユーザーが入力した文字列が適切にサニタイズされていないことが原因となっている。攻撃者はこの脆弱性を悪用することで、データベースに対して不正なクエリを実行し、システム内の機密情報にアクセスしたり、データを改ざんしたりする可能性がある。
Arista NG Firewallの脆弱性に関する考察
Arista NG Firewallの脆弱性が認証済みユーザーによって悪用される可能性があることは、内部からの攻撃リスクを示唆している。ネットワークセキュリティ製品であるファイアウォール自体に脆弱性が存在することは、システム全体のセキュリティに深刻な影響を及ぼす可能性があるため、早急なパッチ適用が望まれる。
今後は認証済みユーザーによる不正アクセスの検知と防御が重要な課題となるだろう。特に特権アカウントの管理強化やアクセスログの監視強化など、多層的な防御戦略の構築が必要となる。ゼロトラストセキュリティの考え方を取り入れ、認証済みユーザーであっても信頼を最小限に抑える対策が有効だろう。
また、このような脆弱性の発見は、セキュリティ製品の開発段階におけるセキュアコーディングの重要性を改めて示している。開発プロセスにおけるセキュリティテストの強化やコードレビューの徹底など、より包括的なセキュリティ対策の実装が期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-12832 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-12832, (参照 25-01-11).
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