IBMがCybersecurity Assistantを発表、生成AIで脅威検知・対応サービスを強化
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記事の要約
- IBMが生成AI機能を脅威検知・対応サービスに導入
- Cybersecurity Assistantがwatsonx上に構築
- セキュリティー運用の高度化・効率化を支援
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IBMの生成AI活用によるセキュリティー運用の革新
IBMは2024年8月5日、マネージド脅威検知・対応サービスに生成AI機能を導入すると発表した。watsonx上に構築されたIBM ConsultingのCybersecurity Assistantは、重要なセキュリティー脅威の特定、調査、対応を迅速化し、改善できるように設計されている。この新機能により、IBMのグローバル・セキュリティー・アナリストはお客様のアラート調査を効率化できるようになった。[1]
Cybersecurity Assistantは、IBM Consultingの脅威検知・対応プラクティスに含まれるほか、AIサービス・プラットフォームであるIBM Consulting Advantageの一部となる。IBM Consulting Advantageは、IBMのコンサルタントが一貫性、再現性、品質、スピードをもってお客様に価値を提供できるように設計された専用AIアセットを備えている。
新機能の導入により、IBMの脅威検知・対応サービスはアラートの85%までを自動的にエスカレーションまたはクローズすることが可能になった。また、既存のAIおよび自動化機能と新しい生成AIテクノロジーを組み合わせることで、残りのアラートの調査時間を大幅に短縮できるようになった。具体的には、あるお客様ではアラートの調査時間を48%短縮することに成功している。
Cybersecurity Assistantの主要機能まとめ
履歴相関分析 | 高度な会話エンジン | |
---|---|---|
主な機能 | 類似脅威の履歴相関分析 | 運用タスクに関するリアルタイムサポート |
利点 | 複雑な脅威調査の迅速化 | 運用タスクの合理化 |
特徴 | アラートの相互相関と洞察強化 | 自動的なアクションのトリガー |
期待される効果 | プロアクティブな対応と応答時間短縮 | SOC全体の効率向上 |
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watsonxについて
watsonxとは、IBMが開発したデータとAIのプラットフォームのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 大規模言語モデルや機械学習モデルの開発・展開を支援
- 企業向けAIアプリケーションの構築に最適化
- データ準備からモデルのデプロイまでを一貫してサポート
watsonxは、IBMの長年にわたるAI研究と開発の集大成として位置付けられており、Cybersecurity Assistantの基盤技術となっている。このプラットフォームは、IBMの基盤モデル「Granite」を活用し、watsonx.ai内で本番用に改良されることで、高度なAI機能をセキュリティ分野に適用することを可能にしている。
IBMのCybersecurity Assistantに関する考察
IBMのCybersecurity Assistantの導入は、セキュリティ運用の効率化と高度化において画期的な進歩だと言える。特に、アラート調査時間の大幅な短縮は、セキュリティチームの負荷軽減と迅速な脅威対応につながり、企業のセキュリティ態勢を強化する上で非常に重要だ。また、生成AIと既存のAI技術を組み合わせることで、より複雑な脅威パターンの検出や予測が可能になると期待される。
一方で、AIによる自動化が進むことで、人間のセキュリティアナリストのスキルや判断力が軽視される可能性も懸念される。AIシステムの判断の正確性や信頼性を常に検証し、人間の専門知識とAIの能力をバランスよく組み合わせることが重要になるだろう。また、AIモデルの学習データにバイアスがないか、あるいは悪意のある操作を受けていないかなど、AIシステム自体のセキュリティも課題となる可能性がある。
今後は、Cybersecurity Assistantの機能拡張や他のセキュリティツールとの連携強化が期待される。例えば、脅威インテリジェンスの自動更新や、より高度な予測分析機能の追加などが考えられるだろう。また、業界標準や法規制への準拠を自動的に確認する機能なども、企業のコンプライアンス管理に大きく貢献する可能性がある。IBMには、継続的な改善と革新を通じて、変化し続けるサイバーセキュリティの課題に対応していくことが求められる。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「IBM、脅威検知・対応サービスに生成AIを活用した「Cybersecurity Assistant」機能を追加 | 日本アイ・ビー・エム株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000529.000046783.html, (参照 24-08-20).
- IBM. https://www.ibm.com/jp-ja
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