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株式会社ネットワールドがTenstorrent USAと日本初のディストリビューター契約を締結、AI特化型アクセラレーターWormholeの国内展開を本格化

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

株式会社ネットワールドがTenstorrent USAと日本初のディストリビューター契約を締結、AI特化型アクセラレーターWormholeの国内展開を本格化

株式会社ネットワールド より


記事の要約

  • Tenstorrent USA社と日本初のディストリビューター契約を締結
  • AI処理に特化したTenstorrent AIアクセラレーター「Wormhole」を展開
  • PCIカードからデータセンター向けサーバーまで幅広い製品を提供

TenstorrentのAIアクセラレーター製品群が日本市場に本格参入

株式会社ネットワールドはAI処理に特化したハードウェアを手がけるTenstorrent USA社と日本初のディストリビューター契約を2025年2月26日に締結した。この契約によりAIアクセラレーター「Wormhole」を搭載したPCIカード、ワークステーション、ラックマウントサーバーシステムなどの提供を開始すると共に、開発用SDK「TT-Forge」と「TT-Metalium」の展開も行うことになった。[1]

Tenstorrent AIアクセラレーターはAI処理に特化した専用アーキテクチャーを採用しており、従来のGPUが抱えていた課題を解決する革新的な設計となっている。チップ上で複数の命令を同時に処理することが可能であり、メモリとの通信を最小限に抑えることでDRAM帯域幅を約10倍節約し、低電力での高速処理を実現した。

製品ラインナップとしてはWormhole搭載PCIカードのn150とn300、4枚搭載の空冷サーバーTT-LoudBox、水冷ワークステーションTT-QuietBox、そして32枚搭載のデータセンター向けGalaxyを展開する。PyTorch、ONNX、TensorFlowといった主要なAIフレームワークをそのまま実行可能で、既存のAIモデルを活用した開発がスムーズに行える。

Tenstorrent製品ラインナップまとめ

PCIeカード TT-LoudBox TT-QuietBox Galaxy
製品形態 - 空冷サーバー 水冷サーバー ラックマウント型サーバー
Wormhole搭載数 1-2個 4個 4個 32個
主な用途 開発・テスト AI開発・HPC オフィス向け開発 データセンター

AIアクセラレーターについて

AIアクセラレーターとは、人工知能や機械学習の処理に特化した専用プロセッサーのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • AI処理に最適化された専用アーキテクチャーを採用
  • 効率的なメモリ使用による低消費電力での高速処理
  • 主要なAIフレームワークとの高い互換性を確保

TenstorrentのAIアクセラレーターはチップ上で複数命令の同時処理が可能なTensixコアを採用し、条件付き処理や疎行列処理にも柔軟に対応できる設計となっている。大半の処理では最初と最後のオペレーション時のみメモリと通信を行うため、従来のGPUと比較してDRAM帯域幅を大幅に節約することが可能だ。

参考サイト

  1. ^ 株式会社ネットワールド. 「ネットワールド、Tenstorrent USA, Inc,と 日本初のディストリビューター契約を締結 | ニュースリリース | ネットワールド」. https://www.networld.co.jp/news/2025/press/0226.html, (参照 25-02-27).

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