スペースエントリーがJAXAより「きぼう」自動実験システムGEMPAKの開発業務を受託、宇宙実験の遠隔化と自動化を推進
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PR TIMES より
記事の要約
- スペースエントリーがJAXAより「きぼう」自動実験システムの開発業務を3件受託
- 遠隔操作用宇宙ロボットの開発により宇宙実験の自動化を推進
- システムインテグレーション、システム系、ミッション機器系の3分野を担当
スペースエントリーによるGEMPAK開発業務の受託
スペースエントリー株式会社は2024年10月、JAXAによる技術提供方式の入札において「きぼう」自動実験システム(GEMPAK)の開発に関する業務で3件の契約相手として選定された。システムインテグレーション・安全審査対応支援、システム系開発、ミッション機器系開発の3分野で開発業務を受託することが決定している。[1]
JAXAは現在、宇宙飛行士の限られたリソースを効率的に活用するため、宇宙環境における実験の遠隔化・自動化・自律化技術の活用を推進している。GEMPAKは小動物飼育ミッションを主テーマとし、ロボットアームと実験に必要な封入環境を組み合わせたシステムとして開発が進められているのだ。
スペースエントリーは2023年6月30日に設立されたベンチャー企業で、現在は遠隔操作用宇宙ロボットの開発を進めている。同社は「きぼう」の装置開発や運用、ユーザーインテグレーションの経験を活かし、宇宙産業の発展に貢献することを目指している。
GEMPAKの開発業務詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
受託業務内容 | システムインテグレーション・安全審査対応支援、システム系開発、ミッション機器系開発 |
開発目的 | 宇宙飛行士の作業効率化、実験の遠隔化・自動化・自律化の実現 |
主要機能 | ロボットアームと実験用封入環境の組み合わせによる自動実験システム |
運用場所 | 国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟 |
期待される効果 | 研究者や利用者による効率的・効果的な宇宙実験・利用の実現 |
自動実験システムについて
自動実験システムとは、人手を介さずに実験を実行できる技術システムのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- ロボットアームによる精密な実験操作の自動化
- 遠隔制御による地上からの実験操作の実現
- 実験環境の自動制御と実験データの自動収集
宇宙環境における自動実験システムは、国際宇宙ステーションでの実験効率を大幅に向上させる重要な技術となっている。GEMPAKの開発により、地上の研究者が直接操作可能な実験システムが実現し、宇宙実験のアクセシビリティが向上することが期待されている。
GEMPAKの開発に関する考察
GEMPAKの開発は宇宙実験の自動化という点で画期的な取り組みとなっている。特に小動物飼育ミッションを主テーマとすることで、生命科学研究における宇宙実験の機会が大幅に拡大する可能性があり、研究者のアクセシビリティ向上につながるだろう。
一方で、宇宙環境での自動実験システムの運用には、予期せぬトラブルへの対応が課題となる可能性がある。システムの信頼性向上とともに、地上からの迅速なトラブルシューティング体制の構築が重要になってくるだろう。
将来的には、GEMPAKで培われた技術を他の実験分野にも応用することで、より幅広い宇宙実験の自動化が実現する可能性がある。2030年以降のPost ISS時代を見据え、商業利用も含めた多様な実験ニーズに対応できる柔軟なシステムへと発展することが期待される。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「スペースエントリー、宇宙航空研究開発機構(JAXA)より「きぼう」自動実験システム(GEMPAK)の開発に関する業務を3件受託 | スペースエントリー株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000157421.html, (参照 25-02-20).
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