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【CVE-2025-27500】OpenZitiのziti-consoleに認証回避とXSS脆弱性、バージョン3.7.1で修正完了

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • OpenZitiのziti-consoleに認証なしでファイルアップロード可能な脆弱性
  • アップロードしたファイルによるクロスサイトスクリプティング攻撃のリスク
  • バージョン3.7.1で脆弱性が修正され機能が無効化

【CVE-2025-27500】OpenZitiのziti-consoleにXSS脆弱性が存在

GitHubは2025年3月3日、OpenZitiのziti-consoleに認証回避とクロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在することを公開した。管理パネルのエンドポイント(/api/upload)に認証なしでアクセスでき、アップロードされたファイルがURLを介して利用可能になることで、悪意のあるコードを含むファイルがユーザーのブラウザで実行される可能性があるのだ。[1]

この脆弱性はCVSS 3.1で深刻度が8.2(High)と評価されており、攻撃者はネットワークを介して認証なしで攻撃を実行できる。攻撃の条件は低く設定されており、機密性への影響が高く完全性への影響も一部あるとされているが、可用性への影響は報告されていない。

OpenZitiはziti-consoleをノードサーバーアプリケーションからシングルページアプリケーションに移行する過程で、この機能が不要になったと判断し無効化した。脆弱性はバージョン3.7.1未満のバージョンに影響し、3.7.1で修正されている。

CVE-2025-27500の詳細情報まとめ

項目 詳細
公開日 2025年3月3日
影響を受けるバージョン 3.7.1未満
深刻度(CVSS 3.1) 8.2 (High)
脆弱性の種類 CWE-79: クロスサイトスクリプティング
修正バージョン 3.7.1

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーのブラウザでスクリプトが実行され、情報窃取や改ざんが可能
  • セッションハイジャックやフィッシング攻撃に悪用される可能性がある
  • 入力値の適切なサニタイズによって防止可能

OpenZitiの事例では、管理パネルのファイルアップロード機能を通じて悪意のあるスクリプトを含むファイルがアップロードされ、そのファイルがユーザーのブラウザで実行される可能性があった。この種の攻撃は認証機能を迂回できる場合特に危険度が高く、早急な対策が必要となる。

OpenZitiのセキュリティ対策に関する考察

OpenZitiがziti-consoleをシングルページアプリケーションに移行する過程で不要な機能を特定し無効化したことは、セキュリティの観点から適切な判断といえる。機能の必要性を再評価し、リスクの高い機能を削除することは、攻撃対象となる領域を減少させるという点で効果的な対策だ。

今後は認証機能の強化やファイルアップロード機能の実装時における適切なバリデーションの実装が重要になるだろう。特にWebアプリケーションのアーキテクチャ変更時には、既存機能の必要性を再評価し、不要な機能を特定して削除するプロセスを確立することが望ましい。

また、OpenZitiのようなゼロトラストを実現するためのプロジェクトでは、より一層厳格なセキュリティレビューが必要となる。特に認証やアクセス制御に関する機能については、定期的な脆弱性診断や外部からのセキュリティ監査を実施することが推奨される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-27500, (参照 25-03-08).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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