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公開：2025-03-07

eMotion FleetとABBが充電システム連携、EVフリート運用の効率化とコスト削減を実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• eMotion FleetがABB製充電器とのOCPP接続連携検証を完了
• 充電器の遠隔監視・制御と充電データのリアルタイム取得が可能に
• デマンドコントロール機能で電力コスト削減と負荷軽減を実現

eMotion FleetとABBのEV充電システム連携で運用効率化を実現

eMotion Fleet株式会社は、2025年3月6日にABB株式会社が提供するEV充電器とのOCPP接続テストを実施し、EV運行・エネルギー管理システムとの連携検証を完了したことを発表した。この連携により、車両運行管理者はeMotion FleetのFMS/EMSを活用してABB製充電器の遠隔監視・制御が可能となり、充電データのリアルタイム取得や解析を行えるようになった。^[1]

ABB株式会社は、世界最大のEVメーカーや全国のEV充電ネットワーク事業者に選ばれるグローバルテクノロジーリーダーとして、基礎充電用スマート充電器から高速道路SA/PAなどの経路充電用の急速充電器まで、幅広いEV充電ソリューションを提供している。日本国内では2019年の市場参入以来、約1,200台のDC急速充電器と1,100台以上のAC普通充電器を販売してきた実績がある。

eMotion Fleetは、日本・アジアにおけるモノ・ヒトを運ぶ事業者に商用EV導入および事業拠点の脱炭素化をワンストップで支援するサービスプロバイダーとして、ドイツ物流大手に23,000台、国内物流大手に500台の商用EVを導入した実績を持つ企業である。今回の連携により、運行計画に応じた最適な充電管理とデマンドコントロール機能による電力コスト削減が可能になった。

EV充電システム連携の詳細まとめ

OCPPについて

OCPPとは「Open Charge Point Protocol（オープンチャージポイントプロトコル）」の略称で、EV充電設備と管理システム間の通信規格を標準化したプロトコルのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 充電設備とバックエンドシステム間の相互運用性を確保
• 充電状態のリアルタイムモニタリングと遠隔制御が可能
• 異なるメーカーの充電設備を統合管理できる標準規格

eMotion FleetとABBの連携では、このOCPPを活用することで充電設備の遠隔監視や制御を実現している。OCPPの採用により、充電データのリアルタイム取得や解析が可能となり、効率的な充電管理と運用コストの削減を実現している。

EV充電システム連携に関する考察

eMotion FleetとABBの充電システム連携により、商用EVフリートの運用効率が大幅に向上することが期待できる。特にデマンドコントロール機能による電力供給のピークシフトは、電力コストの削減だけでなく、電力網の安定性確保にも貢献する重要な取り組みとなるだろう。

今後の課題として、充電インフラの拡充と充電規格の標準化がさらに重要になってくる。特に商用EVの場合、充電時間の最適化と充電設備の効率的な配置が事業収益に直結するため、充電管理システムの高度化と充電インフラの戦略的な展開が必要となるだろう。

将来的には、AIを活用した予測充電や車両の稼働状況に応じた動的な充電スケジューリングなど、より高度な充電管理機能の実装が期待される。また、再生可能エネルギーの活用や電力需給調整への参画など、充電インフラのグリッドサービス化も視野に入れた展開が考えられる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「eMotion Fleet、ABB製充電器とEV運行・エネルギー管理システムのOCPP接続連携検証を完了 | eMotion Fleet株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000143174.html, (参照 25-03-07).

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