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【CVE-2025-2132】ftcms 2.1のSearchコンポーネントにSQLインジェクションの脆弱性、ベンダー未対応で攻撃リスク増大

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • ftcms 2.1のSearchコンポーネントにSQLインジェクションの脆弱性
  • リモートからの攻撃が可能で深刻度は重大と判定
  • ベンダーは報告に対して未対応の状態が継続

ftcms 2.1のSQLインジェクション脆弱性が発見

2025年3月9日、ftcms 2.1のSearchコンポーネントにおいて重大な脆弱性が発見され公開された。この脆弱性は/admin/index.php/web/ajax_all_listsファイル内の未特定の機能において、name引数の操作によってSQLインジェクションが可能となるものである。[1]

脆弱性の深刻度はCVSS 4.0でスコア5.1(MEDIUM)と評価されており、リモートからの攻撃が可能な状態となっている。攻撃に必要な特権レベルは高いものの、ユーザーインタラクションは不要とされており、機密性や整合性、可用性への影響が懸念される。

ベンダーには早期に脆弱性情報が開示されたものの、現時点で何らの対応も行われていない状況が続いている。この脆弱性に関する情報は既に公開されており、攻撃コードの使用も可能な状態となっているため、早急な対策が必要とされている。

ftcms 2.1の脆弱性詳細

項目 詳細
影響を受けるバージョン ftcms 2.1
脆弱性の種類 SQLインジェクション (CWE-89)
CVSS 4.0スコア 5.1 (MEDIUM)
攻撃条件 リモートから実行可能、高い特権レベルが必要
影響範囲 機密性、整合性、可用性への影響あり

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベースに不正なSQLクエリを挿入して実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
  • データベースの読み取りや改ざん、削除が可能
  • 認証回避や権限昇格にも悪用される可能性がある

今回発見されたftcms 2.1の脆弱性では、Searchコンポーネントのname引数を操作することでSQLインジェクションが可能となっている。この脆弱性は既に公開されており、攻撃コードも利用可能な状態であるため、データベースの改ざんや情報漏洩などのリスクが高まっている。

ftcms 2.1の脆弱性に関する考察

ftcms 2.1におけるSQLインジェクション脆弱性の存在は、Webアプリケーションのセキュリティ設計における基本的な対策の重要性を改めて示している。特にユーザー入力値の適切なバリデーションやプリペアドステートメントの使用など、SQLインジェクション対策の基本的な実装が不可欠となっている。

ベンダーの対応の遅れは、脆弱性が公開された状態での放置というリスクを生んでおり、早急なセキュリティパッチの提供が望まれる。この状況下では、ユーザー側でのWAFの導入や入力値の厳格なフィルタリングなど、暫定的な防御策の実装を検討する必要があるだろう。

今後はセキュアコーディングガイドラインの徹底やセキュリティテストの強化など、開発プロセス全体でのセキュリティ品質の向上が求められる。特にオープンソースプロジェクトにおいては、コミュニティによるセキュリティレビューの充実や、脆弱性報告への迅速な対応体制の確立が重要となってくる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2132, (参照 25-03-14).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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