セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-14

【CVE-2025-2131】XunRuiCMS 4.6.3にクロスサイトスクリプティングの脆弱性、複数バージョンで修正が必要に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• XunRuiCMS 4.6.3までにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
• Friendly Links機能でWebサイトアドレスを操作し発生
• リモートからの攻撃が可能で公開済みの脆弱性

XunRuiCMS 4.6.3のFriendly Links機能に存在する脆弱性

2025年3月9日、dayrui社のコンテンツ管理システムXunRuiCMSのバージョン4.6.3までにおいて、Friendly Links機能にクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見された。この脆弱性は【CVE-2025-2131】として識別されており、Webサイトアドレスの引数操作によってクロスサイトスクリプティング攻撃が可能になることが判明している。^[1]

この脆弱性はリモートから攻撃を開始することが可能であり、すでにエクスプロイトが一般に公開されている状態となっている。CVSSスコアは最新のバージョン4.0で4.8（MEDIUM）と評価されており、攻撃者は高い特権レベルと利用者の操作を必要とするものの、情報の整合性に影響を与える可能性があることが指摘されている。

影響を受けるバージョンは4.6.0から4.6.3までのXunRuiCMSであり、この脆弱性はコードインジェクションの問題としても分類されている。VulDBのユーザーであるSecHZredoによって報告され、GitHubのイシュートラッカーでも詳細な情報が公開されている状態だ。

XunRuiCMSの脆弱性情報まとめ

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにページに出力される
• 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行可能になる
• ユーザーのセッション情報や個人情報が漏洩するリスクがある

XunRuiCMSの事例では、Friendly Links機能におけるWebサイトアドレスの処理に問題があり、攻撃者がこの脆弱性を悪用することでクロスサイトスクリプティング攻撃を実行できる状態となっている。この種の脆弱性は適切な入力値のバリデーションとエスケープ処理を実装することで防ぐことが可能だが、多くのWebアプリケーションで見落とされがちな脆弱性の一つとなっている。

XunRuiCMSの脆弱性に関する考察

XunRuiCMSの脆弱性は複数のバージョンに影響を与えており、特にFriendly Links機能という基本的な機能に存在することが重大な問題となっている。この脆弱性が長期間にわたって複数のバージョンに存在していたことは、開発プロセスにおけるセキュリティレビューの重要性を改めて示唆するものであり、継続的なセキュリティテストの必要性を浮き彫りにしている。

今後の課題として、XunRuiCMSの開発チームはセキュリティ面での品質管理プロセスを強化する必要があるだろう。特に入力値の検証やサニタイズ処理といった基本的なセキュリティ対策の実装状況を見直し、同様の脆弱性が新たに混入することを防ぐための仕組みづくりが求められる。また、脆弱性が発見された際の修正パッチの迅速な提供体制の整備も重要だ。

XunRuiCMSユーザーにとって、この脆弱性への対応は喫緊の課題となるはずだ。特にエクスプロイトが公開されている状況では、攻撃者がこの脆弱性を悪用するリスクが高まっている。早急なバージョンアップや一時的な回避策の実装を検討する必要があるだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2131, (参照 25-03-14).

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