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公開：2025-03-14

パワーエックスとJERA Crossが蓄電池事業で基本合意、2025年度内に系統蓄電所の共同活用を開始へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• パワーエックスとJERA Crossが蓄電池関連事業で基本合意を締結
• 2025年度内に系統蓄電所の共同活用を開始予定
• 業界初となる電力事業者間での蓄電所運用連携を実現

パワーエックスとJERA Crossの蓄電池事業における基本合意

パワーエックスは2025年3月12日、JERAの子会社であるJERA Crossと蓄電池関連事業の共同推進に向けた基本合意書を締結した。両社は第一弾として全国各地で開発を進める系統蓄電所の調整力を電力事業で活用する取り組みを開始する予定だ。^[1]

JERA Crossはカーボンフリー電力供給サービスにおいて蓄電所の調整力を活用し、パワーエックスは再エネ電力サービス「X-PPA」および各種取引市場での活用を進める予定である。電力事業者間が連携して蓄電所を運用する試みは業界初となり、電力需給の最適化に大きく貢献するだろう。

両社は系統蓄電所の共同活用にとどまらず、蓄電池が活用できる幅広い分野での協業も検討している。この取り組みにより再生可能エネルギーの主力電源化が促進され、投資回収予見性の向上と脱炭素社会の実現に向けた取り組みが加速するものと期待される。

蓄電池事業の共同推進における詳細

系統蓄電所について

系統蓄電所とは、電力系統に接続された大規模な蓄電設備のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 電力需給バランスの調整機能を持つ大規模蓄電施設
• 再生可能エネルギーの導入拡大を支援する重要インフラ
• 電力系統の安定化に貢献する調整力としての役割

電力系統における系統蓄電所の活用は、再生可能エネルギーの主力電源化に向けた重要な要素となっている。特に太陽光発電や風力発電などの変動性電源が増加する中で、系統蓄電所は電力需給の安定化と再エネ導入拡大に不可欠な設備として注目を集めている。

蓄電池関連事業の共同推進に関する考察

パワーエックスとJERA Crossの蓄電池関連事業における協業は、再生可能エネルギーの普及促進において重要な意味を持つ。特に系統蓄電所の共同活用という業界初の取り組みは、電力需給の最適化と投資効率の向上という課題に対する革新的なソリューションとなるだろう。

一方で、協業における課題として運用方法の標準化や責任分界点の明確化が挙げられる。両社の異なるサービスや市場での活用を円滑に進めるためには、明確な運用ルールの策定と効果的な連携体制の構築が不可欠となるはずだ。

今後は蓄電池技術の更なる進化と共に、より広範な分野での協業展開が期待される。特に再生可能エネルギーの導入拡大に伴う系統安定化ニーズの高まりに対して、両社の知見を活かした新たなソリューションの開発が望まれるところだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「JERA Crossと蓄電池関連事業の共同推進で基本合意 | 株式会社パワーエックスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000141.000109041.html, (参照 25-03-14).

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