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公開：2025-03-15

モルゲンロートがChatGPTを活用した紹介状自動生成システムを導入、医師の業務効率が大幅に向上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• モルゲンロートがChatGPTを活用した紹介状自動生成システムを導入
• 医師の作業時間が従来の1/10に短縮され業務効率が向上
• 電子カルテのSOAP入力システムと併せてDXを推進

モルゲンロートのChatGPT活用による医療DX推進の取り組み

医療法人社団モルゲンロートは、柏みんなクリニック柏院において、ChatGPTを活用した紹介状の自動生成システムを2025年3月14日に構築した。石川携院長が中心となって開発したこのシステムでは、OpenAI社のChatGPTを用いて診療情報提供書生成用のGPTsを作成し、個人情報を除いた年齢・症状・紹介先等の情報を入力することで紹介状を自動生成することが可能になった。^[1]

診療情報提供書の作成作業時間は従来のワード使用時と比較して1/10に短縮され、医師の業務効率が大幅に向上した。カルテ記載用ChatGPTは電子カルテへの転記機能や音声入力による転記機能を実装しており、医療スタッフの業務負荷軽減に大きく貢献している。

バックオフィス業務においても、就業規則やその他各種規程を読み込ませた「小暮ひろゆき先生」というGPTsが活用されている。電子カルテのSOAP入力システムの活用と併せて、診療業務全体のデジタルトランスフォーメーションを推進し、より迅速で正確な医療提供を目指している。

ChatGPTを活用した医療DXの取り組みまとめ

SOAPについて

SOAPとは、医療現場で使用される診療記録の標準形式であり、患者の状態を体系的に記録・評価するための手法である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• Subjective：患者の主観的な症状や訴えを記録
• Objective：医師が観察した客観的な所見を記録
• Assessment：症状や検査結果の評価を記録
• Plan：治療計画や方針を記録

医療現場におけるSOAPの活用は、診療記録の標準化と質の向上に大きく貢献している。ChatGPTを活用したSOAP入力システムの導入により、医師の記録作業の効率化と診療記録の品質向上を同時に実現することが可能になった。

医療DXにおけるChatGPT活用に関する考察

ChatGPTを活用した医療DXの取り組みは、医師の業務効率化という観点で大きな成果を上げている。特に紹介状作成時間の90%削減は、医師が患者との対話や診療に集中できる時間を確保する上で重要な進展であり、医療の質的向上にもつながる可能性が高い。

今後の課題として、医療情報の機密性保持やAIシステムの精度向上が挙げられる。個人情報保護の観点から、データの取り扱いには細心の注意が必要であり、システムのセキュリティ強化や運用ガイドラインの整備が重要になってくるだろう。

将来的には、AI技術の発展により、診断支援や治療計画の立案など、より高度な医療業務への活用も期待される。医療DXの推進により、医療従事者の働き方改革と医療サービスの質的向上の両立が実現できる可能性を秘めている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「モルゲンロート、ChatGPTとAI技術を活用した紹介状自動生成システムを構築 | 医療法人社団モルゲンロートのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000056762.html, (参照 25-03-15).

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