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PROGRAMMING

公開：2025-03-14

MicrosoftがDesired State Configuration v3.0.0を発表、クロスプラットフォーム環境での構成管理が進化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• MicrosoftがDesired State Configuration v3.0.0を一般提供開始
• クロスプラットフォーム環境向けの構成管理が強化
• 既存のPowerShell DSCリソースとの後方互換性を維持

Microsoft Desired State Configuration v3.0.0が構成管理を刷新

Microsoftは2025年3月12日、クラウドネイティブな構成管理プラットフォームとしてDesired State Configuration v3.0.0の一般提供を開始した。DSCは宣言的な構成とオーケストレーションを実現し、アプリケーションやサービスの設定を標準的な方法で公開することが可能になった。システムやアプリケーションの管理において、実装方法ではなく目的の状態を定義するアプローチを採用している。^[1]

DSCの構成ドキュメントは宣言的なJSONまたはYAMLファイルとして提供され、システムの目的の状態を簡潔に定義することができるようになった。DSCリソースは任意のプログラミング言語で作成可能で、PowerShellに依存せずLinux、macOS、Windowsなど複数のプラットフォームで動作する柔軟性を備えている。

また既存の構成ソリューションとの統合が容易で、トレースメッセージやコマンド出力がスキーマ化されたJSONオブジェクトとして返される仕組みを採用している。ツール開発者やスクリプト作成者は出力を検証・解析し、他の構成ツールやフレームワークと統合することが可能になった。

DSC v3.0.0の主な機能まとめ

宣言的構成について

宣言的構成とは、システムやアプリケーションの目的の状態を記述的に定義する手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 実装方法ではなく目的の状態を定義
• 冪等性を保証し不要な変更を防止
• 標準化された形式での設定管理を実現

DSC v3.0.0では宣言的構成をJSONやYAMLファイルで実現し、システムの目的の状態を明確に定義することが可能になった。この手法により、構成管理の複雑さを軽減し、意図しない変更を防ぐことができる仕組みを実現している。

DSC v3.0.0に関する考察

DSC v3.0.0の最大の利点は、クロスプラットフォーム対応と言語依存性の排除にある。従来のPowerShell DSCと比較して、より広範な環境での利用が可能になり、開発者の選択肢が大幅に拡大している。特にLinuxやmacOSでの利用シーンが増えることで、マルチプラットフォーム環境での構成管理が効率化されるだろう。

一方で、既存のPowerShell DSCからの移行に関しては課題も残されている。Local Configuration Managerの廃止やMOFファイルの非互換性により、既存の構成管理スクリプトの見直しが必要になる可能性が高い。移行計画の策定と十分なテストが重要になってくるだろう。

将来的には、コンテナ環境やクラウドネイティブアプリケーションとの統合がさらに進むことが期待される。JSONやYAMLベースの構成定義は、Kubernetesなどのコンテナオーケストレーションツールとの親和性が高く、マイクロサービスアーキテクチャにおける構成管理の標準化にも貢献するだろう。

参考サイト

1. ^ Microsoft Visual Studio. 「Announcing Microsoft Desired State Configuration v3.0.0 - PowerShell Team」. https://devblogs.microsoft.com/powershell/announcing-dsc-v3/, (参照 25-03-14).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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