NTTデータグループがKVMベースの仮想化基盤Prossione Virtualizationを発表、システム主権確保と長期安定運用の実現へ
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記事の要約
- NTTデータグループがKVMベースの仮想化基盤サービスを発表
- Prossione Virtualizationで仮想化基盤の管理・運用が簡易化
- システム主権確保と長期安定運用の両立を実現
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NTTデータグループによるKVMベースの仮想化基盤サービス提供開始
株式会社NTTデータグループは、オープンソースソフトウェアであるKVM(Kernel-based Virtual Machine)を活用した仮想化基盤のマネージドサービス「Prossione Virtualization」を2025年7月より提供開始することを2025年3月12日に発表した。NTTデータグループは自社の高スキルエンジニアのノウハウとKVMを利用したシステム開発・運用の経験を活かし、従来では高度な専門スキルが必要であった仮想化基盤の管理・運用を簡易化する取り組みを進めている。[1]
Prossione Virtualizationは「Prossione Virtualization Manager」と長期運用を実現するサポートサービスを提供することで、システム運用者が複数のホストサーバの管理や仮想マシンの移動などの操作を画面上から実行可能にする。NTTデータグループは本サービスを通じて、プライベートクラウドなどのオンプレミス環境上の仮想化基盤におけるシステム主権の確保と長期的な安定運用を目指すことを表明している。
経済安全保障の観点から、自国・自社でコントロール可能なシステムを実現する「システム主権の確保」の必要性が高まっていることを背景に、製品の透明性を確保するためにOSSであるKVMを利用してオンプレミス環境上に仮想化基盤を構築するケースが増加している。NTTデータグループはこの状況を踏まえ、社内システムでの先行適用実績を基に本サービスの提供を決定した。
Prossione Virtualizationの主な機能まとめ
機能 | 詳細 |
---|---|
一元管理機能 | ホストサーバ、仮想マシン、ストレージ、ネットワークの状態監視と構成管理をWeb画面およびAPIで実現 |
運用作業の簡易化 | 仮想マシンの移動や仮想化基盤の構築・アップデート作業を画面から一貫して実行可能 |
高可用構成 | ハードウェア故障時に仮想マシンを別ホストサーバ上で動作させる仕組みを標準提供 |
サポートサービス | ソフトウェアアップデートによる新機能追加と専門技術者による高水準の技術問い合わせ対応を提供 |
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KVMについて
KVM(Kernel-based Virtual Machine)とは、Linuxカーネルに組み込まれたオープンソースの仮想化基盤技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- Linuxカーネルの一部として提供される信頼性の高い仮想化技術
- オープンソースによる高い透明性と柔軟なカスタマイズ性
- ハードウェア支援による高いパフォーマンスと安定性
KVMはシステム主権の確保と長期安定運用の両立を可能にする仮想化技術として注目を集めている。オープンソースソフトウェアであるため製品の透明性が高く、自国・自社でのシステムコントロールが可能となり、経済安全保障の観点からも重要性が増している。
参考サイト
- ^ NTT DATA. 「KVMを利用した仮想化基盤を管理・運用するためのサービス「Prossione Virtualization™」の提供開始 | NTTデータグループ - NTT DATA GROUP」. https://www.nttdata.com/global/ja/news/topics/2025/031200/, (参照 25-03-17).
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