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公開：2025-03-17

ITマニア向け掲示板「スラド」がサービス終了を発表、2025年3月末に15年以上の歴史に幕

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ITマニア向け掲示板「スラド」が2025年3月31日にサービス終了
• 受け入れ先募集を打ち切り、全てのドメインはOSCHINAが保持
• データ消去前にユーザーへ早期のデータ確保を推奨

ITマニア向け掲示板「スラド」のサービス終了が決定

OSCHINAは長年親しまれてきたITマニア向け掲示板「スラド」について、2025年3月31日をもってサービスを終了すると発表した。スラドとOSDNの受け入れ先募集を1年以上続けてきたものの、サーバー費用の比率が確定せず交渉が難航し、最終的にサービス終了という結論に至ったのである。^[1]

スラドは当初OSCHINAへの譲渡ではなく日本企業による引き取りが検討されていたが、分離前にOSCHINAへの譲渡が完了してしまい交渉が難航した。2023年12月にようやく分離に合意したものの、予定していた日本企業での事業買収が実現できず、その後の受け入れ先募集も成功には至らなかったのだ。

OSCHINAはスラドに関連する全てのドメインネームを保持し、将来的に新しいサービスでの使用も検討している。なお、サービス終了時点でAWSの契約は終了せず、OSCHINAのエンジニアがサービスを停止させる予定であるため、データ消去作業までは一定期間サーバー上にデータが残される。

スラドのサービス終了に関する詳細

サーバーサイドリクエストについて

サーバーサイドリクエストとは、Webサーバー上でクライアントに代わってリソースやデータにアクセスする処理のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• サーバー側でリソースへのアクセスを制御可能
• クライアント側に依存せずデータ処理が可能
• セキュリティ上の利点がある反面、適切な管理が必要

スラドのようなWebサービスでは、ユーザーデータの保護や効率的なリソース管理のためにサーバーサイドリクエストが重要な役割を果たしている。AWSでホストされているサービスの場合、データ消去までの期間はサーバー上でデータが保持され、適切なタイミングでの移行や削除が可能となっている。

スラドのサービス終了に関する考察

長年にわたりITコミュニティの重要な情報共有プラットフォームとして機能してきたスラドの終了は、日本のIT業界にとって大きな損失となる可能性がある。特に専門性の高い技術情報や議論の場として独自の価値を持っていたスラドの終了により、既存ユーザーの情報共有手段が失われることは深刻な問題だろう。

受け入れ先との交渉が難航した背景には、サーバー費用の比率確定という技術的な課題に加え、コミュニティサイトの収益化という構造的な問題が存在していたと考えられる。今後同様のITコミュニティサイトを運営する際は、初期段階からの収益モデルの確立と運営コストの透明化が重要になってくるだろう。

スラド終了後のITコミュニティの分散化は避けられない状況だが、新たなプラットフォームの構築や既存サービスへの移行支援など、コミュニティの継続性を確保するための取り組みが求められる。OSCHINAによる新サービスの展開にも期待が寄せられるが、ユーザーコミュニティの意見を取り入れた慎重な検討が必要となるだろう。

参考サイト

1. ^ スラド -- アレゲなニュースと雑談サイト. 「OSCHINA、スラドと OSDN の受け入れ先募集を打ち切ってサービス終了へ | スラド」. https://srad.jp/story/25/03/14/1844223/, (参照 25-03-17).

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