【CVE-2025-21590】Juniper NetworksのJunos OSに重大な脆弱性、シェルアクセスによる任意のコード実行が可能に
スポンサーリンク
記事の要約
- Juniper NetworksのJunos OSに重大な脆弱性が発見
- シェルアクセスを持つローカル攻撃者が任意のコード実行可能
- 複数のバージョンに影響、パッチアップデートを提供
スポンサーリンク
Junos OSの新たな脆弱性とセキュリティ対策
Juniper Networksは2025年3月12日、同社のネットワークオペレーティングシステムであるJunos OSにおいて、カーネルの不適切な分離またはコンパートメント化に関する脆弱性を公開した。この脆弱性は【CVE-2025-21590】として識別されており、高い権限を持つローカル攻撃者がデバイスの整合性を損なう可能性があることが判明している。[1]
この脆弱性は、シェルアクセスを持つローカル攻撃者が任意のコードを注入し、影響を受けるデバイスを侵害できる可能性があるものの、Junos CLIからは悪用できないことが特徴となっている。影響を受けるバージョンは、21.2R3-S9以前、21.4R3-S10以前の21.4版、22.2R3-S6以前の22.2版、22.4R3-S6以前の22.4版など、複数のバージョンに及んでいる。
Juniper SIRTは、この脆弱性を責任を持って報告したAmazonのMatteo Melliに謝意を表明している。なお、この問題はAmazonの内部セキュリティ調査中に発見されたもので、実際の悪用によるものではないことが強調されている。また、この脆弱性のCVSSスコアは3.1で4.4、4.0で6.7と評価されており、深刻度は中程度とされている。
Junos OSの影響を受けるバージョンまとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | 21.2R3-S9以前の全バージョン |
主要な影響範囲 | 21.4R3-S10以前の21.4版、22.2R3-S6以前の22.2版 |
追加の影響範囲 | 22.4R3-S6以前の22.4版、23.2R2-S3以前の23.2版 |
最新の影響範囲 | 23.4R2-S4以前の23.4版、24.2R1-S2以前の24.2版 |
CVSSスコア | CVSS 3.1: 4.4(中)、CVSS 4.0: 6.7(中) |
スポンサーリンク
不適切な分離またはコンパートメント化について
不適切な分離またはコンパートメント化とは、システム内のコンポーネントやリソース間の境界が適切に設定されていない状態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 異なる権限レベルのプロセス間で不適切なアクセスが可能
- システムリソースの保護が不十分で悪用の可能性がある
- セキュリティ境界の実装が不完全で予期せぬアクセスを許可
この種の脆弱性は、特にカーネルレベルで発生した場合、システム全体のセキュリティに重大な影響を及ぼす可能性がある。Junos OSの今回の事例では、高い権限を持つローカル攻撃者がシェルアクセスを通じて任意のコードを実行できる状態となっており、デバイスの整合性を損なう深刻な問題となっている。
Junos OSの脆弱性に関する考察
Junos OSの脆弱性がAmazonの内部セキュリティ調査によって発見されたことは、サードパーティによるセキュリティ検証の重要性を示している。また、この発見がCVE番号を割り当てられ、詳細な技術情報とともに公開されたことで、影響を受ける組織が適切な対策を講じることが可能となった。
今後の課題として、特権アクセスを持つユーザーによる攻撃への対策強化が挙げられる。シェルアクセスを持つユーザーによる不正なコード実行を防ぐために、より強固な権限分離メカニズムの実装や、定期的なセキュリティ監査の実施が必要となるだろう。
将来的には、コンテナ化やマイクロサービスアーキテクチャの採用により、コンポーネント間の分離をより厳密に実装することが期待される。特に重要なインフラストラクチャを支えるネットワーク機器において、セキュリティとパフォーマンスのバランスを取りながら、より強固な保護機能を実装していく必要がある。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-21590, (参照 25-03-17).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- 【CVE-2024-13359】Product Input Fields for WooCommerceに深刻な脆弱性、未認証での任意ファイルアップロードが可能に
- 【CVE-2024-13882】WordPressプラグインAiomaticに重大な脆弱性、認証済みユーザーによる任意のファイルアップロードが可能に
- 【CVE-2025-27604】XWiki Confluence Migrator Proに認証バイパスの脆弱性、バージョン1.11.7で修正完了
- 【CVE-2024-13431】Simply Schedule Appointmentsにクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見、バージョン1.6.8.3以前に影響
- 【CVE-2025-2086】StarSea99のstarsea-mall 1.0にXSS脆弱性、管理者画面が攻撃対象に
- 【CVE-2025-2087】StarSea99のstarsea-mall 1.0でXSS脆弱性が発見、リモート攻撃のリスクが浮上
- 【CVE-2024-13904】Platform.ly for WooCommerceに未認証SSRF脆弱性、内部サービスへの不正アクセスのリスクが発生
- 【CVE-2024-13781】Hero Maps Premium 2.3.9以前に深刻な脆弱性、認証済みユーザーによるSQL Injection攻撃の可能性
- 【CVE-2025-26643】Microsoft Edge Chromiumにスプーフィング脆弱性、UIの誤動作によるセキュリティリスクが発生
スポンサーリンク