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公開：2025-03-22

PHCとサイフューズが3D細胞製品の新生産技術を開発、細胞品質のリアルタイムモニタリングで製造プロセスを最適化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PHCとサイフューズが3D細胞製品の新生産技術を開発
• 循環培養装置による細胞品質のリアルタイムモニタリングを実現
• 第24回日本再生医療学会総会で研究成果を発表予定

PHCとサイフューズの3D細胞製品向け新生産技術の開発

PHC株式会社とサイフューズは再生・細胞医療分野における業務提携および共同研究に基づき、3D細胞製品の商業化に向けた新たな生産技術を2025年3月19日に発表した。この技術は生きている細胞かつ立体的な細胞の品質をリアルタイムでモニタリングすることを可能にし、細胞製品の品質向上および安定的な製造を実現する画期的な新技術となっている。^[1]

サイフューズの基盤技術であるバイオ3Dプリンティングで製造する三次元細胞構造体と、PHCが開発中の自動培養装置LiCellGrowTMに搭載されているIn-Lineモニタリング技術を組み合わせることで、細胞製品の品質向上および安定化を達成することに成功した。新技術により製造工程における重要なプロセスパラメーターの特定が可能になり、細胞の状態に応じた製造プロセスの最適化が見込まれている。

両社は2025年3月20日から22日までパシフィコ横浜で開催される第24回日本再生医療学会総会において、三次元細胞構造体の品質向上に向けた循環培養装置の開発および同装置を用いて培養したサイフューズの3D細胞製品の品質評価に関する研究成果をポスター展示で発表する予定だ。循環培養をはじめとする様々な生産技術の早期実用化に向けた共同研究をさらに推進していく方針である。

3D細胞製品の新生産技術まとめ

バイオ3Dプリンティングについて

バイオ3Dプリンティングとは、生きた細胞を用いて立体的な組織や臓器を作製する技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 人工足場材料を使用せず細胞のみで立体構造を形成可能
• 生体に近い三次元構造を再現できる革新的な技術
• 再生医療における組織・臓器の作製に活用

バイオ3Dプリンティング技術は、従来の組織工学や再生医療の限界を超える可能性を持つ革新的な手法として注目されている。サイフューズは独自のバイオ3Dプリンティング技術を用いて、人工足場材料を使用せずに細胞のみから立体的な組織を作製することに成功し、この技術を基盤として再生医療等製品の開発を進めている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ＰＨＣとサイフューズ、3D細胞製品の商業化へ向けた新生産技術を開発 | 株式会社サイフューズのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000046287.html, (参照 25-03-22).
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