シャープがASUENEを導入、CO2排出量管理を強化し2030年ネットゼロへ前進
PR TIMES より
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記事の要約
- シャープがASUENEを導入しCO2排出量管理を強化
- Scope1-3のCO2排出量や水・廃棄物データを一元管理
- 2030年までに自社活動のCO2排出量ネットゼロを目指す
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シャープがASUENEを導入しCO2排出量管理を強化
アスエネ株式会社は、シャープ株式会社にCO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」を提供したことを2024年8月20日に発表した。シャープは2019年に策定した長期環境ビジョン「SHARP Eco Vision 2050」に基づき、2030年までに自社活動のCO2排出量ネットゼロを目指している。世界的なカーボンニュートラル実現の流れを受け、GHG排出量開示の迅速化・精緻化が求められる中、その課題解決のためASUENEの導入を決定したのだ。[1]
ASUENEの導入により、シャープはScope1-3のCO2排出量に加えて、水・廃棄物データを一元管理することが可能になった。さらに、大手電気機器製造業への導入実績を持つASUENEの信頼性と豊富な知見が評価され、導入の決め手となった。シャープは今後、サプライヤーからの1次データ収集に取り組み、Scope3の見える化・削減にも注力する予定だ。
ASUENEは、複雑なCO2排出量算出業務を効率化するクラウドサービスである。AI-OCRを活用した請求書のスキャン機能により業務工数を削減し、GHGプロトコルに基づいた各種イニシアチブの報告支援や、製品別CFP機能による製品・サービス単位のCO2排出量算定が可能だ。さらに、CO2クレジットオフセットやクリーン電力調達などの脱炭素ワンストップソリューションも提供している。
ASUENEの主な特長まとめ
機能 | 特徴 | メリット | |
---|---|---|---|
データ管理 | CO2排出量・水・廃棄物データの一元管理 | Scope1-3のCO2排出量を包括的に管理 | 環境負荷の全体像把握が容易に |
効率化 | AI-OCRによる請求書スキャン | データ入力作業の自動化 | 業務工数の大幅削減 |
報告支援 | GHGプロトコルに基づく報告機能 | CDP・TCFD・SBT等の各種イニシアチブに対応 | 情報開示の効率化と精度向上 |
詳細分析 | 製品別CFP機能 | 製品・サービス単位でのCO2排出量算定 | より細やかな環境負荷管理が可能に |
ソリューション | 脱炭素ワンストップソリューション | CO2クレジットオフセット、クリーン電力調達等 | 包括的な脱炭素戦略の実現をサポート |
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Scope3について
Scope3とは、企業の事業活動に関連する間接的なCO2排出量のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 自社の事業活動範囲外のCO2排出量を対象とする
- サプライチェーン全体の排出量を包括的に把握できる
- 多くの企業で全体の排出量の大部分を占めることが多い
シャープはASUENEの導入を通じて、サプライヤーからの1次データ収集に取り組み、このScope3の見える化・削減にも注力する予定だ。Scope3の管理は、企業の環境負荷低減において重要な要素であり、サプライチェーン全体での持続可能な取り組みを促進する上で不可欠な視点となっている。
ASUENEの導入に関する考察
ASUENEの導入により、シャープのCO2排出量管理が大幅に効率化されることが期待される。特に、Scope1-3のCO2排出量に加えて水・廃棄物データも一元管理できる点は、環境負荷の全体像を把握する上で非常に有効だ。また、AI-OCRによるデータ入力の自動化は、人為的ミスの削減とコスト削減にもつながるだろう。
一方で、今後の課題として、サプライヤーからの1次データ収集の精度向上が挙げられる。特にグローバルなサプライチェーンを持つ企業にとって、全てのサプライヤーから正確なデータを収集することは容易ではない。この点に関しては、ASUENEの機能拡張やサプライヤー教育プログラムの導入など、包括的なアプローチが必要になるかもしれない。
長期的には、ASUENEのような管理ツールの普及により、企業間でのデータ共有や業界標準の確立が進む可能性がある。これにより、より精緻な環境負荷分析や効果的な削減策の立案が可能になるだろう。シャープの取り組みが、電気機器業界全体の環境負荷低減の加速につながることを期待したい。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「東証プライム上場 電気機器メーカー「シャープ」が、CO2排出量見える化・削減クラウド「ASUENE」を導入 | アスエネ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000397.000058538.html, (参照 24-08-22).
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