セキュリティ

SECURITY

公開：2025-05-09

【CVE-2024-13808】Xpro Elementor Addons - Proに深刻な脆弱性、Contributor権限でリモートコード実行が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Xpro Elementor Addons - Proに深刻な脆弱性
• WordPress用プラグインでリモートコード実行が可能
• バージョン1.4.9以前の全バージョンが影響対象

Xpro Elementor Addons - Pro 1.4.9の脆弱性

WordPressプラグインのXpro Elementor Addons - Proにおいて、バージョン1.4.9以前の全バージョンでリモートコード実行の脆弱性が発見され、2025年4月26日に公開された。この脆弱性はカスタムPHPウィジェットに関連しており、クライアントサイドの制御のみでウィジェットへのアクセス制限を行っていたことが原因となっている。^[1]

CVE-2024-13808として識別されるこの脆弱性は、Contributor以上の権限を持つ認証済みユーザーがサーバー上でコードを実行することを可能にする深刻な問題である。CVSSスコアは8.8と高く評価されており、攻撃の複雑さは低いとされているが特権レベルが必要となっている。

WordFenceのセキュリティ研究者Matthew Rollingsによって発見されたこの脆弱性は、CWE-94のコード注入に分類される。この脆弱性は攻撃者がネットワークを通じてアクセス可能であり、機密性・完全性・可用性のすべてに高いレベルの影響を及ぼす可能性がある。

Xpro Elementor Addons - Proの脆弱性詳細

リモートコード実行について

リモートコード実行とは、攻撃者が標的となるシステムで任意のコードを実行できる脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 遠隔地からシステムを操作可能
• システムの制御権限を奪取される危険性
• データの改ざんや情報漏洩のリスクが極めて高い

Xpro Elementor Addons - Proの事例では、カスタムPHPウィジェットを介したリモートコード実行が可能となっている。クライアントサイドの制御のみでアクセス制限を実装していたため、認証済みユーザーによるサーバーサイドでのコード実行を許してしまう深刻な脆弱性となっている。

Xpro Elementor Addons - Proの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの開発においてセキュリティ実装の重要性が改めて浮き彫りとなった。プラグインの開発者はクライアントサイドの制御だけでなく、サーバーサイドでの適切なアクセス制御の実装が不可欠であり、特に権限管理については慎重な設計と実装が求められている。将来的には同様の脆弱性を防ぐため、セキュリティテストの強化とコードレビューの徹底が必要だろう。

今後はWordPressエコシステム全体でのセキュリティ意識の向上が期待される。プラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、脆弱性検出ツールの提供など、WordPressコミュニティ全体でセキュリティ品質を高めていく取り組みが重要となってくるだろう。特に認証やアクセス制御に関する部分は重点的な対策が必要となる。

また、プラグインユーザーの観点からは、定期的なバージョン確認と更新の重要性が高まっている。今回のような深刻な脆弱性が発見された場合、迅速なアップデートが不可欠であり、プラグインの更新管理を含めたセキュリティ運用体制の見直しが求められるだろう。WordPressサイトの管理者は、使用しているプラグインの脆弱性情報を常に把握しておく必要がある。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2024-13808」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13808, (参照 25-05-09).
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