【CVE-2025-3503】WordPress用プラグインWP Mapsに深刻な保存型XSS脆弱性、管理者権限で攻撃可能に
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記事の要約
- WP Maps 4.7.2未満にXSS脆弱性が発見
- 管理者権限で保存型XSS攻撃が可能
- マルチサイト環境でも攻撃実行のリスク
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WordPress用プラグインWP Mapsの4.7.2未満にXSS脆弱性
WPScanは2025年5月1日、WordPress用プラグイン「WP Maps」のバージョン4.7.2未満に保存型クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は【CVE-2025-3503】として識別されており、マップ設定の一部でサニタイズとエスケープ処理が適切に行われていないことが原因となっている。[1]
この脆弱性は管理者以上の権限を持つユーザーによって悪用される可能性があり、特にマルチサイト環境においてunfiltered_html機能が無効化されている場合でも攻撃が実行可能となっている。CVSSスコアは4.5(MEDIUM)と評価されており、攻撃の成功には高い権限が必要とされるものの、技術的な複雑さは低いとされている。
脆弱性の発見者はDmitrii Ignatyev氏で、WPScanがコーディネーターとして対応にあたっている。CISAによる評価では、この脆弱性の悪用は自動化が困難であり、技術的な影響は部分的なものとされているが、影響を受けるバージョンの範囲が広いことから、早急なアップデートが推奨される。
WP Maps脆弱性の影響範囲まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | 4.7.2未満の全バージョン |
CVSSスコア | 4.5(MEDIUM) |
必要な権限 | 管理者以上 |
攻撃の複雑さ | 低 |
攻撃の自動化 | 困難 |
技術的影響 | 部分的 |
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クロスサイトスクリプティング(XSS)について
クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して、サイト閲覧者のブラウザ上で不正なスクリプトを実行させる攻撃手法のことを指す。攻撃が成功した場合、以下のような影響が考えられる。
WP Mapsの脆弱性は保存型XSSに分類され、攻撃コードがサーバー側に保存される特徴を持つ。マルチサイト環境でunfiltered_html機能が無効化されている場合でも攻撃が可能であり、適切なサニタイズ処理とエスケープ処理の実装が重要となっている。
WP Maps脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性は、マルチサイト環境における権限管理の複雑さを浮き彫りにしている。管理者権限を持つユーザーによる攻撃を想定した対策が十分でなかったことは、プラグイン開発における重要な教訓となるはずだ。今後は権限レベルに関係なく、すべての入力データに対して適切なサニタイズ処理とエスケープ処理を実装する必要があるだろう。
マップ設定機能におけるXSS脆弱性は、ユーザー入力を扱う際の基本的なセキュリティ対策の重要性を示している。WordPressのセキュリティ機能であるunfiltered_html制限をバイパスできる脆弱性は、既存のセキュリティ対策の有効性を再評価する必要性を提起している。プラグイン開発者はWordPressのセキュリティベストプラクティスを徹底的に遵守すべきだ。
今後はプラグインのセキュリティレビューにおいて、特権ユーザーによる攻撃シナリオをより重視する必要がある。マルチサイト環境特有の権限管理やセキュリティ制限との相互作用を考慮した脆弱性診断が求められるだろう。WordPressエコシステム全体のセキュリティ向上には、こうした具体的な事例からの学びを活かすことが不可欠である。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-3503」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3503, (参照 25-05-11). 2300
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