セキュリティ

SECURITY

公開：2025-05-11

【CVE-2025-4249】PHPGurukul e-Diary Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性、リモート攻撃のリスクで緊急対応が必要に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PHPGurukul e-Diary Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性
• manage-categories.phpのID引数が影響を受ける
• CVSSスコア7.3でHigh評価の重大な脆弱性

PHPGurukul e-Diary Management System 1.0のSQLインジェクション脆弱性

PHPGurukulは同社が開発するe-Diary Management System 1.0において、2025年5月4日にSQLインジェクションの脆弱性が発見されたことを公開した。この脆弱性は/manage-categories.phpファイルのID引数の操作によって引き起こされ、リモートから攻撃が可能であることが判明している。^[1]

CVSSスコアはバージョン3.1で7.3（High）を記録しており、攻撃者は特別な権限やユーザーの操作を必要とせずに攻撃を実行できる状態にある。脆弱性の識別番号はCVE-2025-4249として登録され、既に攻撃コードが一般に公開されている状況だ。

VulDBのユーザーであるMichaelChongによって報告されたこの脆弱性は、CWE-89（SQLインジェクション）とCWE-74（インジェクション）に分類されている。攻撃者は機密情報の漏洩や改ざん、システムの可用性に影響を与える可能性があるため、早急な対応が求められる。

脆弱性の詳細情報まとめ

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるSQLコードを注入することでデータベースを不正に操作する手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• データベースの内容を不正に読み取り、改ざん、削除が可能
• 認証をバイパスして管理者権限を取得する可能性がある
• バックエンドシステムへの侵入口として悪用される

PHPGurukul e-Diary Management System 1.0で発見された脆弱性は、manage-categories.phpのID引数が適切にサニタイズされていないことが原因で発生している。攻撃者はこの脆弱性を悪用してデータベースに不正なクエリを実行し、機密情報の漏洩や改ざんを引き起こす可能性がある。

PHPGurukul e-Diary Management System 1.0の脆弱性に関する考察

この脆弱性の特筆すべき点は、攻撃に特別な権限やユーザーの操作が不要であり、リモートから容易に実行できる点にある。既に攻撃コードが公開されている状況を考慮すると、早急なセキュリティパッチの適用や、入力値の厳密なバリデーション処理の実装が不可欠となるだろう。

今後の対策として、プリペアドステートメントの使用やエスケープ処理の徹底、入力値の型チェックなど、複数層での防御策を講じる必要がある。また、同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティレビューやペネトレーションテストの実施も重要となってくるだろう。

長期的な視点では、セキュアコーディングガイドラインの整備や開発者教育の充実が求められる。PHPGurukulには今回の事例を教訓として、より堅牢なセキュリティ体制の構築と、迅速な脆弱性対応プロセスの確立が期待される。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-4249」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4249, (参照 25-05-11).
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