セキュリティ

SECURITY

公開：2025-05-11

【CVE-2025-4152】PHPGurukul Online Birth Certificate System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性、リモート攻撃のリスクが発生

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PHPGurukul Online Birth Certificate Systemにクリティカルな脆弱性
• SQLインジェクションの脆弱性が発見され、リモート攻撃が可能
• CVSSスコアは最大7.5で深刻度は高い

PHPGurukul Online Birth Certificate System 1.0のSQLインジェクション脆弱性

PHPGurukulは2025年5月1日、同社のOnline Birth Certificate System 1.0において、管理者用ファイル「bwdates-reports-details.php」にSQLインジェクションの脆弱性が存在することを公表した。この脆弱性は「fromdate」パラメータを操作することで攻撃が可能であり、既に一般に公開されている。^[1]

この脆弱性はCVE-2025-4152として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはSQLインジェクション（CWE-89）とインジェクション（CWE-74）に分類されている。CVSSスコアはバージョン4.0で6.9（MEDIUM）、バージョン3.1と3.0で7.3（HIGH）、バージョン2.0で7.5と評価されており、深刻度は高いと判断された。

この脆弱性はリモートから攻撃可能であり、攻撃者に特別な認証は不要とされている。また、影響を受ける可能性のある機能は「fromdate」パラメータだけでなく、他のパラメータにも及ぶ可能性があることが指摘されている。

PHPGurukul Online Birth Certificate System 1.0の脆弱性詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、悪意のあるSQLコードを注入される脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• データベースの不正アクセスや改ざんが可能
• ユーザー認証のバイパスや権限昇格に悪用される
• 機密情報の漏洩やデータ破壊のリスクがある

PHPGurukul Online Birth Certificate System 1.0の脆弱性は、管理者用ファイルの「fromdate」パラメータを経由してSQLインジェクション攻撃が可能となっている。この種の攻撃は入力値の適切なサニタイズやパラメータ化クエリの使用によって防ぐことができるが、本システムではこれらの対策が不十分であることが明らかになった。

PHPGurukul Online Birth Certificate Systemの脆弱性に関する考察

医療関連システムにおける脆弱性の影響は非常に深刻であり、特に出生証明書システムでの情報漏洩は個人のプライバシーを著しく侵害する可能性がある。PHPGurukulは早急にセキュリティパッチをリリースし、ユーザーに対して明確なアップデート手順を提供する必要があるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティテストの強化やコードレビューの徹底が求められる。特にSQLインジェクション対策として、プリペアドステートメントの採用やWAFの導入なども検討すべきだ。

医療情報システムのセキュリティ強化は今後さらに重要性を増すと考えられる。PHPGurukulには継続的なセキュリティ監査の実施や、脆弱性報告制度の確立など、より包括的なセキュリティ体制の構築が望まれる。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-4152」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4152, (参照 25-05-11).
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