セキュリティ

SECURITY

公開：2025-05-11

【CVE-2025-3976】PHPGurukul COVID19 Testing Management System 1.0にSQLインジェクションの脆弱性、患者データ漏洩のリスクに警戒

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PHPGurukul COVID19 Testing Management System 1.0に脆弱性
• new-user-testing.phpファイルにSQLインジェクションの脆弱性
• CVSSスコア最大7.5の深刻な脆弱性として評価

PHPGurukul COVID19 Testing Management System 1.0のSQLインジェクション脆弱性

2025年4月27日、PHPGurukul COVID19 Testing Management System 1.0のnew-user-testing.phpファイルにおいて、重大なSQLインジェクションの脆弱性が発見された。mobilenumberパラメータを操作することでSQLインジェクション攻撃が可能となり、リモートから攻撃を実行できる状態にあることが明らかになっている。^[1]

この脆弱性はCVE-2025-3976として登録され、CVSS 4.0では6.9（MEDIUM）、CVSS 3.1および3.0では7.3（HIGH）、CVSS 2.0では7.5という深刻度のスコアが付与されている。攻撃に特別な権限は不要であり、既に一般に公開されているため早急な対応が必要とされている。

VulDBのユーザーであるl0nersによって報告されたこの脆弱性は、他のパラメータにも影響を及ぼす可能性があることが指摘されている。SSVCの評価によると、この脆弱性は自動化された攻撃が可能であり、システムに部分的な技術的影響を与える可能性があることが確認されている。

COVID19 Testing Management System 1.0の脆弱性詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベースに対して不正なSQLクエリを挿入・実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
• データベースの改ざんや情報漏洩のリスクがある
• 適切なパラメータのサニタイズにより防止可能

PHPGurukul COVID19 Testing Management System 1.0で発見されたSQLインジェクションの脆弱性は、mobilenumberパラメータを通じて攻撃が可能となっている。この脆弱性は既に公開されており、特別な権限なしでリモートから攻撃を実行できるため、システム管理者は早急なアップデートや対策の実施が必要とされている。

PHPGurukul COVID19 Testing Management Systemの脆弱性に関する考察

医療関連システムにおける脆弱性の発見は、患者の個人情報やテスト結果などの機密データが危険にさらされる可能性があるという点で特に深刻だ。COVID19の検査管理システムが攻撃を受けた場合、データの改ざんや漏洩により、医療機関の信頼性が大きく損なわれる可能性があるだろう。

この脆弱性への対応として、開発者はパラメータのバリデーションとサニタイズを徹底し、プリペアドステートメントの採用やWAFの導入を検討する必要がある。同時にシステムの定期的なセキュリティ監査や脆弱性診断の実施も重要となるだろう。

今後は医療システムのセキュリティ基準の強化や、開発段階からのセキュリティレビューの徹底が求められる。オープンソースの医療システムにおいても、商用システムと同等のセキュリティ品質を確保することが重要だ。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-3976」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3976, (参照 25-05-11).
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