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公開：2024-08-29

ユナイテッド株式会社がReceptに出資、DID/VC技術活用の本人確認サービスで個人情報管理の新基準を目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ユナイテッド株式会社がReceptに出資
• ReceptはDID/VC技術を活用した本人確認サービスを提供
• 個人情報管理・認証の新スタンダード創出を期待

ユナイテッド株式会社がDID/VC技術を活用したReceptに出資

ユナイテッド株式会社は2024年8月28日、株式会社Receptへの出資を発表した。Receptは分散型識別子（DID）と検証可能な証明書（VC）の技術を活用し、本人確認における課題解決を目指すスタートアップ企業だ。同社が提供する本人確認サービス「proovy.Me」は、事業者間でのデータのやり取りや突合処理を不要にする点が特徴となっている。^[1]

近年、事業者サーバーへの不正アクセスやウイルス感染による情報漏洩事故が増加しており、2021年におけるデータ侵害1件当たりの平均コストは5億1,000万円に達している。Receptの技術は、ユーザーの個人情報を各事業者のデータベースに格納する必要をなくし、本人確認プロセスの簡略化と不正アクセス・情報漏洩リスクの低減を可能にする。

ユナイテッド株式会社は、Receptがサービスの利用を拡大させることで、個人情報の管理・認証の新たなスタンダードが創出されることを期待している。今回の出資により、Receptはプロダクトの開発及び顧客獲得を進める予定だ。ユナイテッドは今後も、有望なビジネスモデルを持つベンチャー・スタートアップ企業への投資を積極的に行っていく方針を示している。

Receptの本人確認サービス「proovy.Me」の特徴

DID/VC技術について

DID/VC技術とは、分散型識別子（Decentralized Identifier）と検証可能な証明書（Verifiable Credentials）を組み合わせた技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• ユーザーが自身の識別子を管理できる
• ブロックチェーン上に識別子を保有
• 各事業者が証明書を発行可能

DID/VC技術は、従来の中央集権的な本人確認システムとは異なり、ユーザーが自身のデータをコントロールできる点が特徴だ。Receptが提供する「proovy.Me」は、この技術を活用することで、ユーザーのプライバシー保護と事業者のリスク低減を同時に実現している。本技術の普及により、インターネット上での本人確認の在り方が大きく変わる可能性がある。

Receptへの出資に関する考察

ユナイテッド株式会社によるReceptへの出資は、個人情報保護とデータセキュリティの重要性が高まる現代社会において、非常に時宜を得た判断だと言える。DID/VC技術を活用した「proovy.Me」は、ユーザーと事業者双方にとってメリットのある革新的なソリューションとなる可能性を秘めている。今後、この技術が広く普及することで、オンライン上での本人確認プロセスが大きく変革される可能性がある。

しかし、新技術の導入には常に課題がつきものだ。DID/VC技術の普及には、ユーザーや事業者の理解と受容が不可欠となる。また、既存の本人確認システムとの互換性や、法規制との整合性など、クリアすべき課題も少なくない。Receptには、これらの課題に一つ一つ丁寧に対応しながら、サービスの信頼性と利便性を高めていくことが求められるだろう。

今後、Receptには「proovy.Me」の機能拡張や、より多くの事業者との連携強化が期待される。特に、金融機関や公的機関など、厳格な本人確認が求められる分野への展開が進めば、サービスの価値は飛躍的に高まるはずだ。ユナイテッド株式会社の支援を受けながら、Receptが個人情報管理の新たなスタンダードを確立し、より安全で便利なデジタル社会の実現に貢献することを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「DID/VC技術を活用したデジタル本人確認サービスを提供する「株式会社Recept」に出資 | ユナイテッド株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000349.000023821.html, (参照 24-08-29).

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