奈良県田原本町とマーケットエンタープライズが不要品リユース事業で連携、「おいくら」活用で廃棄物削減と循環型社会形成を目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

奈良県田原本町とマーケットエンタープライズが連携
リユースプラットフォーム「おいくら」を活用
廃棄物削減と循環型社会の形成を目指す

奈良県田原本町とマーケットエンタープライズが不要品リユース事業で連携開始

奈良県磯城郡田原本町と株式会社マーケットエンタープライズは、2024年8月28日より地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートした。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築し、田原本町の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指している。^[1]

田原本町では、これまでも民間事業者と連携してリユース促進に積極的に取り組んできたが、まだ利用できるものの廃棄が後を絶たず、新たな施策の導入を模索していた。一方、マーケットエンタープライズは「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、官民連携プラットフォームへの参画や楽器寄附ふるさと納税の活動など、SDGsへの取り組みに注力してきた。

この連携により、田原本町民は「おいくら」を通じて不要品の一括査定や出張買取サービスを利用できるようになる。大型品や重量のあるものでも自宅から簡単に売却でき、家電リサイクル法対象製品も買取可能となる。これにより、不要品回収時の町職員の負担軽減や、町民のリユースに対する意識変化、循環型社会形成の促進が期待される。

田原本町と「おいくら」連携の特徴まとめ

項目	詳細
連携開始日	2024年8月28日
目的	廃棄物削減と循環型社会の形成
使用プラットフォーム	おいくら（マーケットエンタープライズ運営）
主なサービス内容	不要品の一括査定、出張買取
対象品目	大型品、重量物、家電リサイクル法対象製品も含む
期待される効果	町職員の負担軽減、町民のリユース意識向上

田原本町ホームページの「おいくら」情報はこちら

リユースプラットフォームについて

リユースプラットフォームとは、不要品の売買を仲介するオンラインサービスのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

複数の買取業者から一括で査定を受けられる
自宅からインターネットで簡単に利用可能
出張買取サービスにより大型品の売却も容易

「おいくら」は、マーケットエンタープライズが展開するリユースプラットフォームで、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼ができる。不要品の買取価格を比較し、最適な条件で売却できる点が特徴だ。これまでに約120万人（2024年1月末日時点）が利用しており、手軽さと利便性が評価されている。

田原本町とマーケットエンタープライズの連携に関する考察

田原本町とマーケットエンタープライズの連携は、地方自治体と民間企業が協力して地域課題に取り組む好例となっている。特に、既存の粗大ごみ収集システムでは対応が難しかった大型品や家電製品のリユースを促進できる点は、環境負荷の低減と資源の有効活用という観点から高く評価できる。一方で、高齢者など、デジタルプラットフォームの利用に不慣れな住民への対応が課題となる可能性がある。

この課題に対しては、町役場や公民館などでの「おいくら」の利用サポート窓口の設置や、定期的な使い方講習会の開催など、デジタルデバイドを解消するための取り組みが必要になるだろう。また、リユース品の品質保証や個人情報保護など、取引の安全性を確保するための仕組みづくりも重要な課題となる。マーケットエンタープライズには、これらの課題に対する解決策の提示が求められる。

今後、このような官民連携モデルが他の自治体にも広がることで、全国的な循環型社会の形成が加速することが期待される。さらに、リユース事業を通じて得られたデータを活用し、地域ごとの不要品の傾向分析や効率的な資源循環システムの構築など、より高度な廃棄物管理戦略の立案にもつながる可能性がある。田原本町とマーケットエンタープライズには、この連携を通じて新たな地域活性化のモデルケースを示すことが期待される。