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公開：2024-08-31

MinatoとSMNがTVBridge Adsの効果を検証、番組視聴割合が約1.7倍に増加しデジタルマーケティングの有効性を実証

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• MinatoとSMNが共同で広告効果分析を実施
• 番宣広告接触ユーザーの番組視聴割合が1.7倍増加
• TVBridge Adsを活用したデジタルマーケティングが奏功

MinatoとSMNの共同広告効果分析でTVBridge Adsの有効性が明らかに

マーケティング支援企業のMinatoは、SMNと共同でSMNが提供するDSP「TVBridge Ads」による番宣広告配信時の広告効果分析を2024年8月28日に発表した。この分析では、東海地方テレビ局の番宣広告接触ユーザーにおける番組視聴割合の効果検証が行われ、広告非接触ユーザーと比較して接触ユーザーの番組視聴割合が約1.7倍増加したことが明らかになった。^[1]

検証は2024年4月1日から6月30日までの期間で実施され、平日朝の情報番組と土曜昼の生放送新番組の2つの事例が報告された。平日朝の情報番組では、社会のトレンドに興味関心のあるユーザーと裏番組視聴ユーザーに向けて配信が行われ、土曜昼の番組では普段からその時間帯にテレビを視聴しているユーザーをターゲットとした。

この結果、平日朝の情報番組では広告接触ユーザーの番組視聴割合が平均1.4倍、土曜昼の生放送新番組では平均1.7倍に増加した。これにより、ユーザーのニーズや社会の季節トレンドをタイムリーに捉えた施策が、広告接触者の番組視聴割合の増加に有効であることが実証されたのである。

TVBridge Adsを活用した広告効果分析の結果まとめ

DSPについて

DSPとは、Demand-Side Platformの略称で、広告主や広告代理店がリアルタイムで広告枠を買い付けるためのプラットフォームのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• リアルタイムビディング(RTB)による広告枠の自動購入
• ユーザーデータに基づいた精密なターゲティング
• 広告効果の詳細な分析と最適化

TVBridge AdsはSMNが提供するDSPで、テレビ視聴データを活用したWeb広告配信を実現している。国内大手テレビメーカー4社のテレビ視聴データ（約1,000万台分）とデジタルメディアの接触データを組み合わせることで、より効果的な広告施策を可能にしているのだ。

TVBridge Adsを活用したデジタルマーケティングに関する考察

TVBridge Adsを活用したデジタルマーケティングの最大の利点は、テレビ視聴データとデジタル広告を効果的に連携させる点にある。これにより、従来のテレビCMとは異なり、視聴者の興味関心や視聴パターンに基づいたより精密なターゲティングが可能となり、広告効果の最大化につながっていると考えられる。しかし、プライバシー保護の観点から、個人を特定しない形でのデータ活用が重要な課題となるだろう。

今後の課題としては、テレビ視聴データの更なる精緻化とリアルタイム性の向上が挙げられる。現状では約1,000万台分のデータを活用しているが、対象デバイスの拡大や視聴履歴の即時反映などにより、より正確かつタイムリーな広告配信が可能になると予想される。また、AIや機械学習技術の進化により、視聴傾向の予測精度が向上すれば、先回りした広告戦略の立案も可能になるだろう。

将来的には、TVBridge Adsのようなプラットフォームが、テレビ局のマーケティング戦略の中核を担う可能性が高い。視聴者のメディア接触行動がますます多様化する中、テレビとデジタルの垣根を越えた統合的なマーケティングアプローチが求められる。TVBridge Adsの進化が、放送業界全体のデジタルトランスフォーメーションを加速させることに期待が寄せられる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Minato、SMNと共同で東海地方テレビ局の番宣広告接触ユーザーにおける番組視聴割合の効果検証を実施～季節トレンドを押さえたデジタル広告が好調～ | 株式会社Minatoのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000059381.html, (参照 24-08-31).

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