ENECHANGEが24/7 CFE Compactに加盟、eValue Platformで環境価値管理を効率化し脱炭素化を推進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

ENECHANGEが24/7 CFE Compactに加盟
eValue Platformで環境価値管理を効率化
24/7 CFEの実現に向けた取り組みを推進

ENECHANGEが24/7 Carbon Free Energy Compactに加盟し脱炭素化を推進

ENECHANGE株式会社は、国連主導の国際イニシアティブ「24/7 Carbon Free Energy Compact（24/7 CFE Compact）」に加盟したことを2024年9月5日に発表した。24/7 CFE Compactは、24時間365日100％リアルタイムの再生可能エネルギー電力需給の実現を目指すイニシアティブで、世界の160以上の組織が加盟している。ENECHANGEは日本企業として7社目の加盟となる。^[1]

ENECHANGEは、脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環として、環境価値のアワリーベースでの管理を実現する「eValue Platform」を2024年6月に発表した。このプラットフォームは、電力会社向けに環境価値管理業務を一元化するSaaS型サービスで、顧客データ、環境価値の在庫、マッチングの管理や顧客通知を自動化し、業務オペレーションの効率化を促進する。

また、ENECHANGEは法人需要家向けサービス「エネチェンジBiz」を通じて、環境価値の管理サービスも提供している。このサービスにより、複雑化する環境価値の購入、在庫、マッチングの管理を簡素化し、スコープ2排出量の削減を促進する。ENECHANGEは今後、24/7 CFE Compactの取り組みに積極的に参加し、24/7 CFEの実現に向けたシステム開発やソリューション事業の展開を通じて、2050年カーボンニュートラルの実現に貢献していく方針だ。

24/7 CFE Compactの5つの基本方針まとめ

基本方針	内容
再エネ電力の厳格な同時同量	時間単位の電力消費とカーボンフリー電力の発電をマッチング
同一系統内での調達	消費される同一系統内の電力網でクリーンエネルギーを購入
技術包括性	すべてのカーボンフリー電力技術を活用
新しい発電の実現	さらなるカーボンフリー電力の提供に重点
電力システムへのインパクト最大化	火力発電比率の高い時間帯の脱炭素化に重点

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アワリーベースについて

アワリーベースとは、時間単位で電力の消費と再生可能エネルギーの発電をマッチングさせる手法のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

1時間ごとの電力消費と再エネ発電を紐付け
よりきめ細かい再エネ電力の管理が可能
電力の需給バランスの最適化に貢献

ENECHANGEが開発した「eValue Platform」は、このアワリーベースの概念を取り入れた環境価値管理システムである。電力会社は本システムを利用することで、顧客の電力消費パターンに合わせた再生可能エネルギーの供給をより精密に行うことが可能となる。これにより、電力系統全体の安定性向上と、より効果的な脱炭素化の推進が期待される。

24/7 CFE Compactの加盟に関する考察

ENECHANGEの24/7 CFE Compactへの加盟は、日本のエネルギー業界における脱炭素化の取り組みを加速させる重要な一歩となる可能性が高い。特に、アワリーベースでの環境価値管理を実現する「eValue Platform」の導入は、電力会社の業務効率化だけでなく、より精密な再生可能エネルギーの需給管理を可能にすることで、電力系統の安定性向上にも寄与するだろう。しかし、この取り組みを成功させるためには、電力会社や需要家の協力が不可欠であり、広範囲にわたる啓蒙活動や導入支援が必要になると考えられる。

今後の課題として、24/7 CFEの実現に向けた技術的な障壁の克服が挙げられる。特に、再生可能エネルギーの変動性に対応するための蓄電技術の向上や、より精密な需給予測システムの開発が重要となるだろう。これらの課題に対しては、AIやIoT技術の活用、さらには他の加盟企業や研究機関との協力が解決策となり得る。ENECHANGEには、自社の技術力を活かしつつ、業界全体を牽引する役割が期待される。

将来的には、24/7 CFEの概念を個人向け電力サービスにも拡大することが期待される。例えば、家庭用太陽光発電と蓄電池を組み合わせた小規模な24/7 CFEシステムの開発や、個人がより簡単に自身の電力消費パターンを把握し、再生可能エネルギーの利用を最適化できるようなアプリケーションの提供などが考えられる。ENECHANGEには、こうした革新的なサービスの開発を通じて、日本の脱炭素社会実現に向けたさらなる貢献が期待される。

参考サイト

^ PR TIMES. 「ENECHANGE、国連が主導する国際イニシアティブ「24/7 Carbon Free Energy Compact」に加盟 | ENECHANGE株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000401.000017121.html, (参照 24-09-06).
NEC. https://jpn.nec.com/

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