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TDSEがDify開発元LangGeniusと契約締結、ノーコードで生成AIアプリ開発が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

TDSEがDify開発元LangGeniusと契約締結、ノーコードで生成AIアプリ開発が可能に

PR TIMES より


記事の要約

  • TDSEがDify開発元LangGeniusと契約締結
  • Difyは生成AIアプリ開発プラットフォーム
  • ノーコードでRAGやAIサービス構築が可能

TDSEとLangGeniusの販売・開発パートナー契約締結

TDSE株式会社は生成AIアプリ開発プラットフォーム「Dify」を開発するLangGenius,Inc.と国内初となる販売・開発パートナー契約を2024年9月4日に締結した。この契約により、TDSEは日本国内でのDifyのライセンス販売だけでなく、Difyを活用したRAG(Retrieval-Augmented Generation)や生成AIサービスの導入・テクニカルサポートを含めた総合的なサービスを提供する予定だ。[1]

Difyはノーコードで直感的に生成AIサービスを開発できるプラットフォームであり、プログラミングの知識がなくてもLLMを活用したRAG、データ分析やコンテンツ生成ツールなどの生成AIサービスを構築できる。Difyの特徴として、OpenAI、Anthropic、Azure OpenAI、Llama2などの様々なLLMと接続が可能であり、必要に応じてLLMを柔軟に切り替えることでビジネスニーズに適応できる点が挙げられる。

また、Difyは標準でRAG構築に必要な機能が搭載されており、自社の資料やデータを元にチャットボットで問い合わせ対応をすることが可能だ。さらに、Google検索やSlackなどの外部ツール、Dell-EやStable Diffusionといった画像生成AIツールとの連携も可能であり、自社にあわせたAIサービスの開発により業務の自動化に貢献できる。

Difyの主な特徴まとめ

LLM接続 RAG機能 外部ツール連携
主な利点 多様なLLMに対応 ナレッジベース構築 業務自動化の促進
具体例 OpenAI, Anthropic, Azure OpenAI, Llama2 社内資料を活用したチャットボット Google検索, Slack, Dell-E, Stable Diffusion
ビジネス効果 ニーズに応じたLLM選択が可能 問い合わせ対応の効率化 カスタマイズされたAIサービス開発
Difyの公式サイトはこちら

RAGについて

RAGとは、Retrieval-Augmented Generationの略称で、既存の知識ベースや文書から関連情報を検索し、その情報を元に生成AIが回答を生成する技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 既存の文書やデータベースを活用して回答の精度を向上
  • 最新の情報や特定のドメイン知識を容易に組み込むことが可能
  • 生成AIの幻覚(誤った情報の生成)を軽減する効果がある

Difyでは、RAGを活用することで自社に蓄積された業務文書・規定などの社内資料や外部情報を参照して、LLMに回答させることができる。この機能により、例えば総務・人事部門やシステム部門への問い合わせをDifyで構築したチャットボットが回答することで、業務の効率化を実現できる。

Difyを活用した生成AIサービス開発に関する考察

Difyの導入により、企業は専門的な技術や人員を必要とせずに生成AIサービスを開発できるようになる。これは特に中小企業や、ITリソースが限られた組織にとって大きなメリットとなるだろう。一方で、ノーコードツールの使用は時として柔軟性や細かなカスタマイズ性を犠牲にする可能性があり、複雑な要件を持つプロジェクトでは限界に直面する可能性もある。

今後の課題としては、生成AIの出力品質の管理や、企業の機密情報の取り扱いに関するセキュリティ面での懸念が挙げられる。これらの問題に対しては、Difyプラットフォーム自体のセキュリティ強化や、企業向けの専用インスタンス提供などの解決策が考えられる。また、AIの倫理的使用や法的責任の問題も今後重要になってくるだろう。

将来的には、Difyのような開発プラットフォームが、さらに高度な機械学習モデルや自然言語処理技術を取り入れることで、より洗練された生成AIサービスの開発を可能にすることが期待される。TDSEとLangGeniusの提携は、日本市場におけるAI導入の加速と、より多くの企業がAIの恩恵を受けられる環境づくりに貢献するだろう。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「TDSE、生成AIアプリ開発プラットフォーム「Dify」を開発するLangGenius,Inc.と販売・開発パートナー契約を締結 | TDSE株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000092448.html, (参照 24-09-06).
  2. Dell. https://www.dell.com/ja-jp
  3. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

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