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公開：2024-09-11

三菱地所とブロードエンタープライズがスマートホームサービスで提携、既存賃貸住宅市場の価値向上を目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 三菱地所とブロードエンタープライズが業務提携契約を締結
• HOMETACTとBRO-ROOMのパッケージ販売を開始
• 既存賃貸住宅市場への導入促進と物件価値向上を目指す

三菱地所とブロードエンタープライズの業務提携による賃貸住宅市場への新展開

三菱地所株式会社とブロードエンタープライズ株式会社は、既存賃貸住宅市場の価値向上を目指し業務提携契約を締結し、2024年6月以降にHOMETACTとBRO-ROOMのパッケージ販売を開始すると発表した。両社は互いの顧客基盤に対して強みを生かし補完し合うことで、幅広いソリューション提案につなげていく方針だ。^[1]

HOMETACTは三菱地所が開発した総合スマートホームサービスで、1つのアプリやスマートスピーカーで複数メーカーのIoT機器を制御できる。一方、ブロードエンタープライズのBRO-ROOMは既存賃貸物件の付加価値アップサービスであり、初期導入費用0円プランで提供されている。

本提携により、新築・既築を問わず両社のサービス促進と相互顧客紹介が進められる。第1弾として、兵庫県の既存物件「エスポワール加西」にBRO-ROOMとHOMETACTの導入が予定されている。この協業により、入居者の利便性・満足度向上と物件の付加価値向上を実現し、日本市場におけるスマートホームサービスの普及・浸透を目指している。

HOMETACTとBRO-ROOMの特徴まとめ

HOMETACTの詳細はこちら

スマートホームサービスについて

スマートホームサービスとは、IoT技術を活用して住宅内の各種機器や設備をネットワークで接続し、遠隔操作や自動制御を可能にするサービスのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• スマートフォンやタブレットから家電製品を操作可能
• 人感センサーや温度センサーによる自動制御機能
• エネルギー使用量の可視化と最適化

HOMETACTは、この分野における三菱地所の取り組みであり、1つのアプリやスマートスピーカーで複数メーカーの幅広いIoT機器をコントロールできる点が特徴だ。エアコンやテレビ、照明、カーテンといった住宅設備に加え、スマートロックや給湯器まで対応しており、住空間の商品企画に合わせた自由なパッケージ構築が可能となっている。

スマートホームサービスの普及に関する考察

三菱地所とブロードエンタープライズの業務提携は、既存賃貸住宅市場へのスマートホームサービス導入を促進する点で画期的だ。特に初期導入費用0円プランの提供により、物件オーナーの導入障壁を大幅に低下させることができる。一方で、個人情報保護やセキュリティ対策の強化が課題となる可能性が高く、この点に関する明確なガイドラインの策定が急務となるだろう。

今後起こり得る問題として、IoT機器の互換性や統一規格の不在が挙げられる。メーカーや規格の異なる機器間での連携が困難になる可能性があり、これに対してはオープンなプラットフォームの構築や業界標準の確立が解決策となり得る。さらに、AIを活用した予測型の制御や、健康管理機能の統合など、より高度で生活に密着したサービスの開発が期待される。

スマートホームサービスの普及により、エネルギー効率の向上や高齢者の見守りなど、社会課題の解決にも貢献できる可能性がある。今後は単なる利便性向上だけでなく、持続可能な社会の実現に向けた取り組みとしてのスマートホームサービスの進化が期待される。業界全体で連携し、技術革新と社会的価値の創出を両立させていくことが重要だろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「三菱地所とブロードエンタープライズ、業務提携契約を締結 | 三菱地所株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000138677.html, (参照 24-09-11).

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