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公開：2024-09-13

アムニモが屋外版AIエッジゲートウェイAX21を発売、屋外でのAI処理と監視カメラ映像解析が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• アムニモが屋外版AIエッジゲートウェイAX21を発売
• 低消費電力AIアクセラレーターを搭載し屋外設置可能
• エッジAI処理と監視カメラ映像解析に最適化

アムニモの屋外版AIエッジゲートウェイAX21が発売開始

アムニモ株式会社は2024年9月12日に屋外版AIエッジゲートウェイAX21の販売を開始した。本製品は発熱が少ない低消費電力AIアクセラレーターを搭載し、屋外でのエッジAIコンピューティングを実現するために最適化された機器だ。IP65の防塵防水性能を有し、屋外設置が可能な耐環境性能を備えている。^[1]

AX21はルネサスエレクトロニクス社開発のAIアクセラレーター搭載マイクロプロセッサRZ/V2MAを採用している。低消費電力で発熱量が少ないAIアクセラレーターにより、屋外設置時も安定した動作が期待できる。さらに誘導雷対策や結露対策も施されており、雨風や直射日光にさらされる環境下での長期運用を可能にしている。

AX21はPoE給電機能を実装しており、監視カメラへの給電が可能だ。また、VMS（Video Management System）ソフトウェアがプリインストールされており、大容量SSDに録画した映像の処理が可能となっている。これにより、AIと映像を組み合わせたシステムを容易に構築することができる。AX21は屋外でのAIエッジコンピューティングの可能性を大きく広げる製品といえるだろう。

屋外版AIエッジゲートウェイAX21の主な機能まとめ

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エッジAIについて

エッジAIとは、クラウドではなくデバイス側でAI処理を行う技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• データをクラウドに送信せずローカルで処理するため、プライバシーとセキュリティが向上
• ネットワーク遅延を削減し、リアルタイム処理が可能
• ネットワーク帯域の使用量を抑制し、通信コストを削減

アムニモの屋外版AIエッジゲートウェイAX21は、このエッジAI技術を屋外環境で実現するための製品だ。低消費電力のAIアクセラレーターを採用し、高い耐環境性能を備えることで、従来は難しかった屋外でのAI処理を可能にしている。これにより、監視カメラシステムや工場の生産ライン管理など、様々な屋外用途でのAI活用が期待される。

屋外版AIエッジゲートウェイAX21に関する考察

AX21の登場により、屋外環境でのAI活用の可能性が大きく広がることが期待される。特に監視カメラシステムとの連携は、セキュリティ分野に革新をもたらす可能性がある。従来のシステムでは難しかったリアルタイムの人物検知や異常行動の察知が、現場で即座に行えるようになるだろう。

一方で、屋外でのAI処理には課題も残されている。極端な温度変化や湿度、塩害などの環境要因がデバイスの耐久性に与える影響は長期的に見守る必要がある。また、AIモデルの更新や大規模なデータ処理など、エッジデバイスの性能限界を超える処理をどのように分散させるかも今後の課題となるだろう。

今後はAX21のような製品を活用した具体的なユースケースの蓄積が重要になる。例えば、災害時の迅速な状況把握や、農業分野での生育状況モニタリングなど、屋外ならではの応用例が期待される。さらに、5G通信との連携によるエッジ-クラウド協調処理の最適化など、新たな技術開発にも注目したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「屋外版AIエッジゲートウェイAX21の販売開始のお知らせ | アムニモ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000037792.html, (参照 24-09-13).

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