整体・整骨院のキャッシュレス決済利用状況、クレジットカード決済が最多でQRコード決済も普及

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

整体・整骨院のキャッシュレス決済利用状況を調査
クレジットカード決済が最多、QRコード決済が続く
継続課金システムの利用率は27%

整体・整骨院のキャッシュレス決済利用状況調査結果を公開

アルファノート株式会社は、整体・整骨院業種の加盟店1334店舗を対象にキャッシュレス決済の利用状況調査を実施し、2024年9月13日にその結果を公開した。調査によると、クレジットカード決済が最も多く導入されており、QRコード決済、プリペイドカード決済と続いている。整体・整骨院では、ユーザーからの需要が高いクレジットカード決済を基本として導入し、それに加えてQRコード決済などを選択するパターンが一般的だ。^[1]

QRコード決済サービスの中では、au PAYが88%で最も多く契約されており、楽天ペイが85%、メルペイが81%と続いている。JCBが提供するQRコード・バーコード決済の決済スキームであるスマートコードは52%の導入率となっており、1つの契約で複数のQRコード・バーコード決済サービスに対応できる利点から、多くの加盟店に採用されている。

継続課金システムの利用状況も調査されており、利用率は27%という結果となった。継続課金は月額制の施術メニューの支払い方法やデジタル回数券として運用されているが、多くの加盟店では1回ごとの都度メニューやアナログの回数券を運用している実態が明らかになった。この調査結果は、整体・整骨院業界におけるキャッシュレス決済の導入状況と顧客ニーズを反映している。

整体・整骨院のキャッシュレス決済利用状況まとめ

	クレジットカード決済	QRコード決済	プリペイドカード決済
導入率	最多	2番目	3番目
主な特徴	ユーザー需要が高い	au PAYが88%で最多	集客効果や顧客満足度向上に寄与
導入パターン	基本的に導入	クレジットカードに追加で導入	オリジナルカード制作サービスとして導入
継続課金利用率	27%

継続課金システムについて

継続課金システムとは、一定金額が毎月や決まった日にちに自動的に引き落とされる課金方式のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

定期的な収入が見込める安定したビジネスモデル
顧客の利便性向上と長期的な関係構築が可能
デジタル回数券や月額制メニューの運用に適している

整体・整骨院業界では、継続課金システムの利用率が27%となっている。この数字は、多くの店舗が依然として都度払いやアナログの回数券を主に使用していることを示している。継続課金システムは顧客の定着化や安定収入の確保に有効だが、導入にはシステム構築や顧客への説明など課題もあり、業界全体での普及にはまだ時間がかかる可能性がある。

整体・整骨院のキャッシュレス決済に関する考察

整体・整骨院業界でのキャッシュレス決済の普及は、顧客の利便性向上と経営の効率化に大きく寄与している。クレジットカード決済の高い導入率は、高額な施術費用の支払いを容易にし、顧客の心理的障壁を下げる効果があるだろう。一方で、QRコード決済の多様化は、若年層を中心とした新規顧客の獲得につながる可能性が高い。

今後の課題としては、セキュリティ対策の強化が挙げられる。個人情報や決済データの保護は、顧客との信頼関係を維持する上で極めて重要だ。また、システムの導入や運用コストの問題も、特に小規模な店舗にとっては大きな負担となる可能性がある。これらの課題に対しては、業界団体や決済事業者による支援プログラムの充実や、セキュリティ教育の強化が解決策となるだろう。

将来的には、AIやIoTを活用した予約システムと連動した決済システムの導入が期待される。例えば、顧客の来店頻度や施術内容に応じて自動的に最適な料金プランを提案するシステムなどが考えられる。このような技術革新により、整体・整骨院業界のサービス品質と経営効率がさらに向上し、顧客満足度の向上につながることが期待できる。