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The Document FoundationがLibreOffice 24.8.1を公開、プライバシー重視のオフィススイートとして進化

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • TDFがLibreOffice 24.8.1を公開
  • プライバシー重視のオフィススイート
  • Windows、macOS、Linux対応

The Document Foundation、LibreOffice 24.8.1を公開

The Document Foundation(TDF)は2024年9月12日(中央ヨーロッパ時間)、オープンソースのオフィススイート「LibreOffice 24.8.1」を公開した。LibreOffice 24.8ファミリーの最初のマイナーリリースとなる本バージョンは、Windows(IntelAMDARM)、macOSApple、Intel)、Linuxに対応している。プライバシーを重視するユーザー向けに最適化されたオフィススイートだ。[1]

LibreOfficeは、個人情報や機密情報を含むドキュメントを作成する際に、ユーザーのプライバシーを尊重する唯一のソフトウェアである。ユーザーが作成したコンテンツを共有するかどうか、誰と共有するかを自由に決定できる点が特徴だ。市場をリードする製品と同等の機能セットを提供しつつ、プライバシーを重視するユーザーにとって最適な選択肢となっている。

LibreOfficeの最大の利点は、デスクトップ、モバイル、クラウド版のLibreOfficeの基盤となるLibreOffice Technologyエンジンにある。これにより、LibreOfficeはより優れたユーザーエクスペリエンスを提供し、オープンドキュメントフォーマット(ODT、ODS、ODP)と独自のMicrosoft OOXML(DOCX、XLSX、PPTX)の2つのISO標準に基づいた同一かつ完全に相互運用可能なドキュメントを生成することが可能だ。

LibreOffice 24.8.1の主な特徴

項目 詳細
対応OS Windows(Intel、AMD、ARM)、macOS(Apple、Intel)、Linux
プライバシー ユーザーの情報共有を完全にコントロール可能
互換性 ODFとMicrosoft OOXMLの両方に対応
技術基盤 LibreOffice Technologyエンジン
サポート Getting Started Guideの提供、コミュニティによるサポート

LibreOffice Technologyエンジンについて

LibreOffice Technologyエンジンとは、LibreOfficeのデスクトップ、モバイル、クラウド版の基盤となる単一のソフトウェアプラットフォームのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • デスクトップ、モバイル、クラウド版の統一基盤
  • 優れたユーザーエクスペリエンスの提供
  • ODF、Microsoft OOXMLの両規格に対応

LibreOffice Technologyエンジンは、エコシステム企業によって開発されたすべてのコードをマスターコードリポジトリでコミュニティと共有している。このエンジンに基づく製品は、主要なデスクトップOS(Windows、macOS、Linux、ChromeOS)、モバイルプラットフォーム(AndroidiOS)、クラウドで利用可能だ。エンタープライズ向けの展開においても、このエンジンが重要な役割を果たしている。

LibreOffice 24.8.1リリースに関する考察

LibreOffice 24.8.1のリリースは、オープンソースオフィススイートの進化を示す重要なマイルストーンだ。特にプライバシー重視の姿勢は、データセキュリティへの関心が高まる現代社会において大きな意義がある。ユーザーが自身のデータを完全にコントロールできる点は、大手企業の製品と差別化を図る上で重要な要素となるだろう。

しかし、LibreOfficeが直面する課題として、Microsoft Officeとの互換性の問題が挙げられる。OOXMLフォーマットの「人工的な複雑さ」に言及している点からも、完全な互換性の確保には課題が残されていることがうかがえる。この問題に対しては、継続的な開発とテストに加え、ユーザーフィードバックを積極的に取り入れることで、互換性の向上を図ることが重要だ。

今後、LibreOfficeにはAIやクラウド連携など、最新のテクノロジーを取り入れた機能の拡充が期待される。同時に、オープンソースコミュニティの強みを活かし、多様なニーズに応える柔軟な開発を継続することが重要だ。プライバシー重視の姿勢を維持しつつ、ユーザビリティの向上と機能の拡充を両立させることで、LibreOfficeは真の意味でのMicrosoft Office代替ソフトウェアとして、さらなる成長を遂げる可能性がある。

参考サイト

  1. ^ LibreOffice. 「LibreOffice 24.8.1, the first minor release of the recently announced LibreOffice 24.8 family, is available for download - The Document Foundation Blog」. https://blog.documentfoundation.org/blog/2024/09/12/libreoffice-24-8-1/, (参照 24-09-16).
  2. Apple. https://www.apple.com/jp/
  3. Intel. https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/homepage.html
  4. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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