ビットキーとDONUTSが勤怠管理システムを連携、入退室履歴から自動で出退勤打刻が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約
ビットキーとDONUTSが勤怠管理システムの連携を開始
workhubとジョブカン勤怠管理の連携機能まとめ
スマートアクセス製品群について
勤怠管理システム連携に関する考察
参考サイト

記事の要約

ビットキーとDONUTSが勤怠管理システム連携開始
入退室履歴から自動で出退勤打刻が可能に
多様な解錠方法に対応し労働時間把握を効率化

ビットキーとDONUTSが勤怠管理システムの連携を開始

ビットキーは2024年9月17日、同社が提供するコネクトプラットフォーム「workhub」と、DONUTSが提供するクラウド型の勤怠管理システム「ジョブカン勤怠管理」との連携を開始したと発表した。この連携により、「workhub」がスマートロックなどのスマートアクセス製品群から取得した入退室履歴を、ジョブカン勤怠管理へ自動で連携することが可能となり、出退勤時の打刻の手間をなくし、客観的な労働時間の把握が可能になる。^[1]

この取り組みは、2024年4月に物流や医療も対象となった時間外労働の上限規制を受けて、働く現場の課題感を受けて開発されたものだ。連携によって、労務管理者と申請者の双方の負担を軽減し、労働時間の適性把握につながると考えられている。顔認証、ICカード、モバイルFelica、スマートフォンアプリなどの多様な解錠手段に対応しており、幅広い職場環境での活用が期待される。

この連携の主なメリットとして、従業員は勤務開始時や終了時に手動での打刻作業が不要となり、打刻漏れを防ぐことができる。一方、管理者は実際の労働時間とのズレを少なくし、適正な労働時間の把握が可能となる。また、自動でデータを連携するため、手作業で入退室履歴と勤怠情報の照合が不要になるなど、管理の手間が軽減するほか、働き方の改善を検討するためのデータとしても活用できる。

workhubとジョブカン勤怠管理の連携機能まとめ

	workhub	ジョブカン勤怠管理
主な機能	入退室履歴の取得・管理	勤怠管理・シフト管理
対応解錠方法	顔認証、ICカード、モバイルFelica、スマートフォンアプリ	-
従業員メリット	手動打刻不要、打刻漏れ防止	正確な労働時間記録
管理者メリット	入退室履歴の自動連携	適正な労働時間把握、管理効率化

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スマートアクセス製品群について

スマートアクセス製品群とは、ビットキーが提供する入退室管理システムのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

後付け型スマートロックbitlock PRO
電子制御ドア向けスマートロックbitlock GATE
入退室セキュリティeX-SG with workhub

これらの製品は、従来の鍵やカードリーダーを置き換え、スマートフォンやICカード、顔認証などの多様な解錠方法に対応している。workhubと連携することで、入退室履歴をデジタルで管理し、勤怠管理システムと連携することができる。これにより、セキュリティの向上と労務管理の効率化を同時に実現することが可能となる。

勤怠管理システム連携に関する考察

ビットキーとDONUTSの勤怠管理システム連携は、労働時間管理の精度向上と業務効率化に大きく貢献する可能性がある。特に、物流や医療など従来デスクワークが主ではない業界にも時間外労働の上限規制が適用された現在、この連携は非常にタイムリーだ。入退室履歴を自動で勤怠記録に反映することで、従業員の負担軽減と同時に、管理者側の労務管理の正確性と効率性を高めることができるだろう。

一方で、プライバシーの観点から従業員の行動が詳細に記録されることへの懸念も考えられる。また、システムの不具合や停電時の対応、複数の勤務地がある場合の運用方法など、実際の導入にあたってはいくつかの課題が生じる可能性もある。これらの問題に対しては、従業員との十分な合意形成やバックアップシステムの整備、柔軟な運用ルールの設定などが解決策として考えられるだろう。

今後の展開としては、AIを活用した労働時間の予測や最適化、他の業務システムとの連携拡大などが期待される。さらに、リモートワークやフレックスタイム制など、多様な働き方に対応できるよう機能を拡充していくことで、より幅広い企業や業種での活用が見込めるだろう。workhubとジョブカン勤怠管理の連携は、デジタル化が進む現代の労務管理の新たなスタンダードとなる可能性を秘めている。