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JISECとは?意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部


JISECとは

JISECは、日本の情報セキュリティ製品に対する第三者認証制度です。この制度は、情報セキュリティ製品の機能や品質を保証するために設けられています。

JISECの正式名称は「Japan Information Technology Security Evaluation and Certification Scheme」です。この名称からも分かるように、情報セキュリティ製品の評価と認証を行うための日本の制度であることが伺えます。

JISECの認証を取得するためには、製品がセキュリティ要件に適合していることを示す必要があります。認証取得には、独立系の評価機関による評価と、IPA(情報処理推進機構)による認証が必要とされています。

認証取得済みの製品には、JISECのシンボルマークを表示できます。このマークは、その製品が一定のセキュリティレベルを満たしていることを示すものとなっています。

JISECは、ISO/IEC 15408(コモンクライテリア)という国際標準規格に準拠しています。そのため、JISECの認証は国際的にも通用するものとなっています。

JISECの認証取得のメリット

「JISECの認証取得のメリット」に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • JISECの認証取得による製品の信頼性向上
  • JISECの認証取得が調達要件となるケースがある
  • JISECの認証取得によるグローバル市場への展開可能性

JISECの認証取得による製品の信頼性向上

JISECの認証を取得することで、その製品が一定のセキュリティ要件を満たしていることが保証されます。これにより、ユーザーからの信頼性が向上し、製品の競争力が高まることが期待できます。

特に、セキュリティ意識の高い企業や組織では、信頼できる製品を選ぶ傾向にあります。JISECの認証は、そのような顧客のニーズに応えるための重要な要素の一つと言えます。

また、JISECの認証シンボルを製品に表示することで、セキュリティ品質の高さをアピールすることができます。このマークは、製品の差別化にも役立つでしょう。

JISECの認証取得が調達要件となるケースがある

政府機関や自治体、重要インフラ事業者などでは、情報セキュリティ製品の調達にあたって、JISECの認証取得を要件としているケースがあります。認証を取得していない製品は、入札に参加できない可能性もあります。

このような調達要件は、セキュリティリスクを最小限に抑えるための措置と言えます。JISECの認証は、製品の一定の品質を保証するものであるため、調達者側にとっても重要な指標となっています。

したがって、JISECの認証取得は、公共分野などの大口顧客への販路拡大にもつながる可能性があります。製品の信頼性を高めることが、ビジネスチャンスの拡大につながると言えるでしょう。

JISECの認証取得によるグローバル市場への展開可能性

JISECは、国際標準規格であるISO/IEC 15408に準拠した制度です。そのため、JISECの認証を取得することで、グローバル市場への展開も視野に入れることができます。

各国でも同様の認証制度が存在しており、相互承認の仕組みが整備されつつあります。JISECの認証を取得した製品は、そのまま海外の認証制度でも通用する可能性があります。

したがって、JISECの認証取得は、日本国内だけでなく、海外市場への参入の足掛かりにもなり得ます。グローバルな競争力を高めるためにも、JISECの認証取得は重要な戦略の一つと言えるでしょう。

JISECの認証取得のプロセス

「JISECの認証取得のプロセス」に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • JISEC認証取得のための評価機関との契約
  • JISEC認証取得のための製品評価の実施
  • JISEC認証取得のための認証機関への申請

JISEC認証取得のための評価機関との契約

JISEC認証を取得するためには、まず評価機関との契約が必要になります。評価機関は、独立した第三者機関であり、製品のセキュリティ評価を行う役割を担っています。

評価機関の選定にあたっては、評価の範囲や費用、スケジュールなどを事前に確認しておくことが重要です。評価機関との契約締結後は、評価に必要な資料の提供や、評価機関からの質問への回答など、評価の円滑な実施に協力することが求められます。

なお、評価機関は、IPAに認定された機関である必要があります。評価機関のリストは、IPAのウェブサイトで公開されています。

JISEC認証取得のための製品評価の実施

評価機関との契約締結後、製品のセキュリティ評価が実施されます。評価では、製品がセキュリティ要件に適合しているかどうかが確認されます。

評価の対象となるのは、製品そのものだけでなく、開発プロセスや運用手順なども含まれます。評価の過程では、脆弱性の有無や、セキュリティ機能の動作確認などが行われます。

評価の結果、製品がセキュリティ要件に適合していると判断された場合、評価報告書が作成されます。この報告書は、認証機関への申請に必要な書類の一つとなります。

JISEC認証取得のための認証機関への申請

製品評価が完了し、評価報告書が作成されたら、いよいよ認証機関への申請です。認証機関は、IPAが担当しています。

申請には、評価報告書のほか、製品の仕様書や運用手順書などの関連資料の提出が必要になります。IPAは、これらの資料をもとに、認証の可否を判断します。

認証が granted されると、認証書が発行され、製品にJISECのシンボルマークを表示することができるようになります。ただし、認証の有効期間は限定されているため、更新手続きが必要となる点には注意が必要でしょう。

JISECの国際的な位置づけ

「JISECの国際的な位置づけ」に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • JISECとコモンクライテリア(ISO/IEC 15408)との関係
  • JISECと各国の認証制度との相互承認
  • JISECの認証取得による国際競争力の向上

JISECとコモンクライテリア(ISO/IEC 15408)との関係

JISECは、国際標準規格であるコモンクライテリア(CC)に準拠した制度です。CCは、情報セキュリティ製品のセキュリティ評価基準を定めた国際規格であり、正式名称はISO/IEC 15408です。

JISECでは、CCで定義されているセキュリティ要件をもとに、製品の評価が行われます。つまり、JISECの認証を取得するということは、国際的に認められたセキュリティ基準に適合していることを示すことになります。

また、CCは技術の進歩に合わせて定期的に改訂されており、JISECもそれに追従しています。これにより、JISECの認証は、常に最新のセキュリティ要件に基づいたものとなっています。

JISECと各国の認証制度との相互承認

JISECは、CCRAという国際相互承認協定に加盟しています。CCRAには、日本をはじめ、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、フランスなど、多くの国が参加しています。

CCRA加盟国の間では、相互承認の仕組みが整備されており、一つの国で認証を取得した製品は、他の加盟国でも同等の認証を得たものとして扱われます。つまり、JISECの認証を取得した製品は、他のCCRA加盟国でも通用するということです。

このような相互承認の仕組みにより、JISECの認証は、グローバル市場への参入を容易にするものとなっています。各国での個別の認証取得が不要になるため、コストと時間の削減につながります。

JISECの認証取得による国際競争力の向上

情報セキュリティ製品の市場は、グローバル化が進んでいます。そのため、国際的な競争力を高めることが、企業にとって重要な課題となっています。

JISECの認証は、国際標準に準拠しており、各国の認証制度とも相互承認されています。したがって、JISECの認証を取得することは、国際的な競争力の向上につながると言えます。

特に、セキュリティ意識の高い海外の顧客に対しては、JISECの認証が大きなアピールポイントになるでしょう。認証取得によって、自社製品の信頼性や品質の高さを示すことができるからです。

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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