公開:

Looker Studioでデータを統合する方法やBIツールの活用法を解説

text: XEXEQ編集部


Looker Studioでデータを統合する方法

Looker Studioでデータを統合する方法」に関して、以下2つを簡単に解説していきます。

  1. データソースの接続と設定
  2. 複数データの結合テクニック

データソースの接続と設定

Looker Studioでデータ統合を行う際、まず重要なのがデータソースの接続と適切な設定です。多様なデータソースに対応しているため、Google AnalyticsGoogle広告などのGoogleサービスだけでなく、MySQLやPostgreSQLなどの外部データベースも簡単に接続できます。接続後は、データの更新頻度やキャッシュの設定など、パフォーマンスに影響を与える要素も調整が可能となっています。

  • Google Analytics、Google広告などのGoogleサービス
  • MySQL、PostgreSQLなどの外部データベース
  • CSVExcelファイルのアップロード
  • BigQuery、Cloud Storageなどのクラウドストレージ
  • Salesforce、HubSpotなどのCRMツール

データソースの接続が完了したら、各フィールドのデータ型や集計方法を適切に設定することが重要です。数値フィールドの合計や平均、文字列フィールドの分類など、分析目的に応じた設定を行うことで、より正確で意味のあるレポートを作成することができるでしょう。これらの設定は、後々のデータ統合や分析作業をスムーズに進める上で非常に重要な基盤となります。

複数データの結合テクニック

Looker Studioにおける複数データの結合は、ブレンドと呼ばれる機能を使用して実現します。ブレンドを活用することで、異なるデータソースから取得した情報を一つのレポートやチャートに統合することが可能になります。この機能により、例えばウェブサイトのアクセスデータと売上データを組み合わせた、より包括的な分析が実現できるのです。

結合方法 特徴 使用例
左結合 主データソースの全レコードを保持 顧客情報と注文履歴の統合
内部結合 両方のデータソースに存在するレコードのみ保持 商品在庫と販売実績の照合
ユニオン 全てのレコードを縦方向に結合 複数地域の売上データの統合
クロス結合 全ての組み合わせを生成 商品と顧客セグメントの分析

データ結合を行う際は、結合キーの選択が重要です。日付や顧客ID、商品コードなど、両方のデータソースに共通して存在するフィールドを結合キーとして使用することで、正確なデータ統合が可能になります。また、結合後のデータ量や処理速度にも注意を払い、必要に応じてフィルタリングや集計を行うことで、効率的なレポート作成を心がけましょう。

Looker Studioの統合機能を活用したBIの実践

「Looker Studioの統合機能を活用したBIの実践」に関して、以下2つを簡単に解説していきます。

  1. ダッシュボード作成のベストプラクティス
  2. 高度な分析機能の活用方法

ダッシュボード作成のベストプラクティス

Looker Studioを活用したBIの実践において、効果的なダッシュボード作成は非常に重要です。ユーザーにとって理解しやすく、意思決定に役立つダッシュボードを構築するためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。まず、目的に応じた適切なチャートタイプの選択が挙げられます。データの性質や伝えたいメッセージに合わせて、折れ線グラフやバーチャート、円グラフなどを使い分けることが大切です。

  • KPIスコアカードでの重要指標の表示
  • 時系列データの可視化にはライングラフを活用
  • カテゴリ比較にはバーチャートや円グラフを使用
  • 地理データにはマップチャートを採用
  • フィルターやスライサーで対話的な操作を実現

また、ダッシュボードのレイアウトにも注意を払う必要があります。重要な情報を上部に配置し、関連するチャートをグループ化することで、ユーザーの視線の流れを考慮した構成を心がけましょう。さらに、色使いや凡例の配置、フォントサイズなどのデザイン要素も、情報の伝達効率に大きく影響します。これらの要素を適切に組み合わせることで、ユーザーにとって価値のあるダッシュボードを作成することができるのです。

高度な分析機能の活用方法

Looker Studioは、基本的なデータ可視化だけでなく、高度な分析機能も提供しています。これらの機能を活用することで、より深い洞察を得ることが可能になります。例えば、計算フィールドを使用することで、既存のデータから新たな指標を作成できます。顧客生涯価値(LTV)の計算や、コンバージョン率の算出などが、この機能を使って実現できるでしょう。

分析機能 概要 活用例
計算フィールド 既存データから新指標を作成 顧客生涯価値(LTV)の計算
セグメント分析 特定条件でデータを分類 優良顧客グループの抽出
時系列分析 データの経時変化を観察 売上トレンドの把握
予測分析 将来のトレンドを予測 来月の売上予測
相関分析 変数間の関係性を探る 広告支出と売上の相関

また、セグメント分析や時系列分析、予測分析などの高度な機能も活用できます。例えば、顧客セグメントごとの購買行動の違いを分析したり、売上の季節変動パターンを把握したりすることが可能です。これらの分析結果を基に、マーケティング戦略の最適化や在庫管理の効率化など、ビジネス上の重要な意思決定をサポートすることができるのです。

参考サイト

  1. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/
「Looker Studio」に関するコラム一覧「マーケティング」に関するコラム一覧「マーケティング」に関するニュース一覧
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。