ブロックチェーン

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公開：2024-07-27

シンシズモ、男木島灯台サマポケ祭りでNFT活用の地域活性化モデルを実装、関係人口創出と収益獲得を目指す

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• NFTを活用した地域活性化モデルを実装
• 男木島灯台サマポケ祭りでNFTを配布
• 関係人口創出と地域収益獲得を目指す

男木島灯台サマポケ祭りにおけるNFTを用いた地域活性化モデル

シンシズモ株式会社は、西日本電信電話株式会社香川支店と特定非営利活動法人男木島観光協会が開催する「第三回男木島灯台サマポケ祭り」において、NFTを用いたレベニューシェア型地域活性モデルの実証実験における企画支援・技術提供を行った。このモデルは、IPコンテンツを通して地域との接点を獲得し、継続的な関係人口の創出を目指すものだ。^[1]

実装の背景には、NTT西日本が西日本管内の30府県で進めている地域課題解決への取り組みがある。香川支店では特に男木島をはじめとする離島地域の存続に資する新たな事業の共創に注力している。NFTの活用により、男木島への来訪動機づけと将来的な担い手となる関係人口の創出、さらには持続的発展のための原資獲得を目指すのだ。

具体的な実装内容として、「サマポケとれじゃーはんと！」と名付けられたイベントが実施された。男木島内の複数の聖地や観光スポットに設置されたQRコードをスマートフォンで読み取ることで、参加者はNFT（デジタルコンテンツ）を獲得できる。これにより、リアルな聖地巡礼体験とNFT獲得という最新テクノロジー体験を融合させ、新たな観光体験を提供するのだ。

NFTについて

NFTとは、Non-Fungible Token（非代替性トークン）の略称であり、ブロックチェーン技術を用いてデジタルコンテンツに固有の識別子を付与し、その唯一性や所有権を証明する仕組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• デジタルコンテンツの唯一性を保証
• 所有権の移転や取引が可能
• ブロックチェーンによる改ざん防止機能

NFTは、デジタルアートやゲーム内アイテム、音楽、動画など様々なデジタルコンテンツに適用可能だ。従来、インターネット上で簡単にコピーできたデジタルデータに、希少性や価値を付与することができる。これにより、クリエイターの新たな収益源となるほか、デジタルコンテンツの所有という概念を変革する可能性を秘めている。

NFTを用いた地域活性化モデルに関する考察

NFTを活用した地域活性化モデルは、観光地のデジタル化を促進し、新たな体験価値を創出する可能性を秘めている。しかしながら、技術の普及度や高齢者を含む全ての観光客への対応など、デジタルデバイドの問題が生じる可能性がある。NFTの取得や利用に関する十分な説明と支援体制の構築が、モデルの成功には不可欠だろう。

今後、NFTと連動したリアルイベントの開催や、獲得したNFTを活用したゲーミフィケーションの導入など、オンラインとオフラインを融合させた新たな観光体験の創出が期待される。また、地域の特産品や伝統工芸品とNFTを組み合わせた新たな商品開発など、地域経済の活性化につながる取り組みにも注目が集まるだろう。

さらに、NFTを通じた継続的な関係人口の維持・拡大が重要な課題となる。単なるデジタルコレクションに終わらせず、NFT保有者に対する特別なイベントの開催や、地域の意思決定プロセスへの参加権の付与など、オンライン・オフライン両面での継続的な関与を促す仕組みづくりが求められる。地域と観光客を結ぶ新たな絆として、NFTの可能性は無限大だ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「男木島灯台サマポケ祭りにおけるNFTを用いたレベニューシェア型地域活性モデルの実装について | synschismo株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000100604.html, (参照 24-07-27).

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