公開:

NTT東日本製ホームゲートウェイに脆弱性、WAN側からの設定画面アクセスが可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • NTT東日本製ホームゲートウェイに脆弱性
  • WAN側からの設定画面アクセスが可能に
  • ファームウェアアップデートで対策を推奨

NTT東日本製ホームゲートウェイの脆弱性発見とその影響

東日本電信電話株式会社が提供する複数のホームゲートウェイ/ひかり電話ルータにアクセス制限不備の脆弱性が発見された。この脆弱性は情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき報告され、JPCERT/CCが開発者との調整を行った。CVSSによる深刻度基本値は5.3(警告)とされており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いと評価されている。[1]

影響を受けるシステムには、ひかり電話ルータPR-400MI、RT-400MI、RV-440MIのファームウェアVer.09.00.0015およびそれ以前のバージョンが含まれる。また、ホームゲートウェイ/ひかり電話ルータPR-600MI、RX-600MI、PR-500MI、RS-500MI、RT-500MIの特定バージョンも影響を受ける。この脆弱性により、当該製品のWAN側IPv6アドレスを特定した攻撃者によってWAN側から設定画面にアクセスされる可能性がある。

対策として、東日本電信電話株式会社は影響を受ける製品のファームウェアを最新版にアップデートすることを推奨している。ユーザーは開発者が提供する情報をもとに、速やかにファームウェアのアップデートを行うべきだ。この脆弱性は、CVE-2024-47044として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはその他(CWE-Other)に分類されている。

NTT東日本製ホームゲートウェイの脆弱性まとめ

項目 詳細
影響を受ける製品 PR-400MI、RT-400MI、RV-440MI、PR-600MI、RX-600MI、PR-500MI、RS-500MI、RT-500MI
脆弱性の種類 アクセス制限不備(CWE-451)
CVSS基本値 5.3(警告)
攻撃元区分 ネットワーク
攻撃条件の複雑さ
対策方法 ファームウェアの最新版へのアップデート

CVSSについて

CVSSとは、Common Vulnerability Scoring Systemの略称で、情報システムの脆弱性の深刻度を評価するための業界標準指標だ。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 0.0から10.0までのスコアで脆弱性の重大度を表現
  • 攻撃の容易さや影響範囲など複数の要素を考慮
  • ベースメトリクス、時間メトリクス、環境メトリクスの3つの指標で構成

本件のNTT東日本製ホームゲートウェイの脆弱性では、CVSSv3による深刻度基本値が5.3と評価されている。この評価は、攻撃元区分がネットワークであり、攻撃条件の複雑さが低いことを示している。また、攻撃に必要な特権レベルは不要で、利用者の関与も不要とされているが、影響の想定範囲に変更はないとされている。

NTT東日本製ホームゲートウェイの脆弱性に関する考察

NTT東日本製ホームゲートウェイの脆弱性が発見されたことは、ネットワーク機器のセキュリティ管理の重要性を改めて浮き彫りにした。特に、WAN側からの設定画面アクセスが可能になるという点は、潜在的に深刻な影響を及ぼす可能性がある。この脆弱性を悪用されれば、攻撃者がルータの設定を変更し、ネットワークトラフィックの盗聴や改ざんを行う危険性があるだろう。

今後の課題として、IoT機器やネットワーク機器のセキュリティ設計の強化が挙げられる。特に、初期設定の段階でより強固なアクセス制限を実装することや、定期的なセキュリティ監査を行うことが重要だ。また、ファームウェアの自動更新機能の実装や、ユーザーへのセキュリティ啓発も効果的な対策になるだろう。

長期的には、ネットワーク機器メーカーとセキュリティ研究者のさらなる協力が望まれる。脆弱性の早期発見と迅速な対応を可能にするためには、バグバウンティプログラムの拡充や、オープンソースコミュニティとの連携強化が有効だ。また、AI技術を活用した自動脆弱性検出システムの開発など、新たな技術の導入も期待される。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-000102 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-000102.html, (参照 24-10-18).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。