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公開：2024-10-23

グローバル・ブレインが土壌コア微生物DSE技術のエンドファイトへ出資、気候変動対策と持続可能な緑化の実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• グローバル・ブレインがエンドファイトへ出資
• DSE菌株による緑化・農業資材の開発を展開
• 気候変動下での高付加価値な緑化を実現

土壌コア微生物DSEを活用した緑化技術の開発

グローバル・ブレイン株式会社は、土壌コア微生物DSEを用いた緑化・農業資材の開発を行う株式会社エンドファイトへ出資することを2024年10月22日に発表した。DSEは環境ストレス耐性向上や栄養吸収促進など植物に多様な機能を付与することが可能であり、気候変動や土壌劣化が深刻化する現代において重要な技術となっている。^[1]

エンドファイトは茨城大学・筑波大学発のスタートアップとして、多様な効果を有するDSE菌株の大規模ライブラリーを保有している。これまでに10社を超える大企業と植物の栽培方法の開発や緑化・農業資材開発を行っており、今後さらに広い分野における技術の実証化が期待されている。

グローバル・ブレインは東急建設株式会社と連携し、エンドファイトの事業成長を支援していく方針だ。共同実証ネットワークや成果物を組み合わせ、不動産やゼネコン、商業施設などのインフラ関連企業へ新たなグリーン領域の新規事業共創支援を行っていく。

エンドファイトの事業概要まとめ

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DSEについて

DSEとは「Dark septate endophytes」の略称で、植物に対して様々な有益な機能を付与することができる土壌コア微生物のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 環境ストレス耐性の向上機能
• 植物の栄養吸収を促進する効果
• 気候変動下での植物の安定的な成育を支援

国連の報告によると2050年には世界の農業土壌の90%以上が劣化することが予測されており、DSEの活用は今後の農業や緑化において重要な役割を果たす。特に森林面積が年間約600万ha減少している現状において、DSEを活用した緑化技術の開発は環境保全の観点からも注目を集めている。

土壌コア微生物DSEの活用に関する考察

土壌コア微生物DSEの活用は、気候変動や土壌劣化といった環境問題に対する具体的な解決策として非常に期待できる技術である。特にDSE菌株の大規模ライブラリーを保有することで、様々な環境条件に適応した最適な菌株の選択が可能になり、より効果的な緑化・農業支援が実現できるだろう。

一方で、DSE技術の実用化においては、異なる環境条件下での効果の検証や長期的な安全性の確認が重要な課題となる。特に商業施設やインフラ関連での利用においては、安定的な効果の持続性や維持管理方法の確立が不可欠になってくるだろう。

今後は、大企業との共同開発をさらに推進し、実証データの蓄積と技術の最適化を進めることが重要である。特に不動産やゼネコンとの連携を通じて、都市緑化や環境配慮型建築への応用を積極的に展開することで、持続可能な社会の実現に貢献できるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「土壌コア微生物DSEを用いた緑化・農業資材の開発を行う株式会社エンドファイトへ出資 | グローバル・ブレイン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000424.000047342.html, (参照 24-10-23).

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