セキュリティ

SECURITY

公開：2024-10-24

【CVE-2024-10160】PHPGurukulのboat booking systemにSQLインジェクションの脆弱性、情報漏洩のリスクが深刻化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PHPGurukulのboat booking system 1.0にSQLインジェクションの脆弱性
• CVE-2024-10160として識別される深刻な脆弱性
• 情報取得や改ざん、DoS攻撃のリスクが存在

PHPGurukulのboat booking system 1.0におけるSQLインジェクションの脆弱性

PHPGurukulは2024年10月20日にboat booking system 1.0においてSQLインジェクションの脆弱性が発見されたことを公開した。この脆弱性は【CVE-2024-10160】として識別され、CVSSv3による深刻度は8.8と重要度が高く評価されており、NVDの評価では攻撃条件の複雑さが低いとされている。^[1]

この脆弱性は攻撃元区分がネットワークであり、攻撃に必要な特権レベルは低く設定されている点が特徴だ。利用者の関与は不要とされており、機密性、完全性、可用性のすべてにおいて高い影響が想定されている。

脆弱性が悪用された場合、情報の取得や改ざん、さらにはサービス運用妨害状態に陥る可能性が指摘されている。CVSSv2による評価では深刻度基本値が6.5とされており、単一の認証で攻撃が可能となることが懸念材料となっているのだ。

SQLインジェクション脆弱性の影響度

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションの脆弱性を突いてデータベースを不正に操作する攻撃手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
• データベースの改ざんや情報漏洩のリスクがある
• 適切な入力値のサニタイズで防御が可能

CVSSv3での評価が8.8と高い値を示しているboat booking system 1.0の脆弱性は、SQLインジェクション攻撃によって深刻な被害をもたらす可能性がある。攻撃条件の複雑さが低く設定されており、特権レベルも低いため、システムへの不正アクセスが容易になる可能性が高いのだ。

boat booking systemの脆弱性に関する考察

SQLインジェクションの脆弱性は特に認証機能や予約管理システムにおいて深刻な影響をもたらす可能性がある。boat booking systemではデータベースの完全性が損なわれる危険性が高く、顧客情報の漏洩やシステムの不正操作といったリスクが想定されるため、早急な対策が必要となるだろう。

今後は入力値のバリデーションやプリペアドステートメントの実装といった基本的なセキュリティ対策の強化が求められる。特にWeb予約システムは顧客の個人情報を扱うため、定期的なセキュリティ監査やペネトレーションテストの実施も検討すべきである。

PHPGurukulには脆弱性の修正パッチの早期提供が期待される。また、ユーザー側も定期的なバックアップの実施やアクセス権限の適切な管理など、自衛策を講じる必要があるだろう。

参考サイト

1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-010913 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-010913.html, (参照 24-10-24).

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