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公開：2024-10-30

神戸市が市内産たい肥を活用したペレット販売を開始、環境保全型農業の新たな展開へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 神戸市がこうべ里山SDGs農業を推進
• 市内産たい肥を活用したペレットを販売開始
• 11月2日にPRイベントを名谷駅前広場で開催

神戸市が市内産たい肥を活用した新商品を展開

神戸市は持続可能な農業モデルの展開を目指し、市内産たい肥を活用した「ペレットたい肥」の販売を2024年11月21日より開始する予定だ。市内で生産された牛ふんたい肥を円柱状に加工した商品で、扱いやすさと保存性の高さが特徴となっている。^[1]

神戸市では西北神地域において生産地と消費地が近い利点を活かした都市近郊農業が盛んに行われており、耕畜連携による市内産たい肥の利用促進や下水から回収した「こうべ再生リン」を配合した肥料の活用など、先進的な取り組みを実施している。持続可能な農業モデルの確立に向けた施策が着実に進展しているのだ。

市内産たい肥を活用した新商品は農家向けと市民向けの2種類が用意されており、農家向けには12kgで990円の「牛ふん堆肥ペレット」、市民向けには1kgで400円の「こうべSDGs堆肥」が販売される予定だ。市内での資源循環を促進する取り組みとして注目を集めている。

こうべ里山SDGs農業の新商品概要

みどりの食料システム戦略について

みどりの食料システム戦略とは、環境負荷軽減と持続可能な食料供給システムの構築を目指す取り組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 環境や生物多様性に配慮した農業生産方式の推進
• 地域資源循環型・環境保全型農業の実現
• 有機農業をはじめとする持続可能な農業の促進

神戸市では市内産たい肥の利用促進やこうべ再生リンを配合した肥料の活用など、みどりの食料システム戦略に基づいた様々な取り組みを展開している。特に市内産たい肥を活用したペレット販売は、地域資源の循環利用を促進し環境負荷を軽減する新たな試みとして位置づけられている。

神戸市の環境保全型農業に関する考察

神戸市が推進する環境保全型農業は、地域の特性を活かした持続可能な農業モデルの構築という点で高く評価できる取り組みだ。特に市内産たい肥のペレット化は、従来の堆肥の課題であった取り扱いにくさや保存性の問題を解決し、より多くの農家や市民が環境配慮型の農業に参加できる環境を整備することに成功している。

一方で今後の課題として、ペレットたい肥の生産量の安定確保や品質の均一化、流通経路の最適化などが挙げられる。特に市内産たい肥の供給量には限りがあるため、需要が増加した際の安定供給体制の構築が重要になってくるだろう。今後は市内の畜産農家との連携強化や生産設備の拡充などが検討課題となる。

将来的な展開として、こうべ再生リンとの混合による新たな肥料開発や、他の地域資源との組み合わせによる製品ラインナップの拡充が期待される。環境負荷の低減と農業生産性の向上を両立させる取り組みとして、神戸市の事例が他の自治体のモデルケースとなることが期待できる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「こうべ里山SDGs農業の推進 | 神戸市のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000177.000078202.html, (参照 24-10-30).

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