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公開：2024-11-02

品川区が23区初のトイレトラック導入へ、クラウドファンディングで500万円の支援募集開始

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 品川区がトイレトラック導入を発表し、クラウドファンディングを開始
• 断水時も使用可能な5つの個室を備えた自走式トイレ設備
• 災害派遣トイレネットワークへの参加と防災訓練での活用を予定

品川区の災害対策トイレトラック導入計画

品川区は2024年11月1日、首都直下地震への備えと被災地支援の強化を目的として23区で初となるトイレトラックの導入を発表した。導入費用の確保に向けてふるさと納税型クラウドファンディングを開始し、目標金額を500万円に設定して12月31日まで支援を募ることになった。^[1]

トイレトラックは断水時でも使用可能な水洗トイレを5つ備えており、電動車いすリフターやオストメイト対応設備を含む多目的トイレも完備している。天井のソーラーパネルによって停電時や夜間も照明を確保できるため、誰もが安全に利用できる設計となっているのだ。

区は令和6年能登半島地震での課題を踏まえ、区民アンケートでも要望が高かった避難所の衛生環境改善に取り組んでいく。また災害派遣トイレネットワークに参加し、全国の自治体との相互支援体制を構築して防災力の向上を図る方針である。

トイレトラックの設備概要

クラウドファンディングの詳細はこちら

オストメイト対応設備について

オストメイト対応設備とは、人工肛門や人工膀胱を使用している方のための専用設備のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 装具の洗浄や交換が可能な専用流し台
• 温水設備と汚物流し
• 着替えや装具交換用の作業台

災害時における避難所生活では、オストメイト用の設備不足が深刻な問題となることが多い。品川区が導入予定のトイレトラックは、このような医療的配慮が必要な避難者への支援も視野に入れた設計となっており、インクルーシブな避難所運営に貢献することが期待される。

災害対策用トイレトラックに関する考察

トイレトラックの導入は避難所における衛生環境の改善だけでなく、障がい者や高齢者など多様な避難者のニーズに対応できる点で画期的である。特にソーラーパネルによる独立電源の確保は、停電時の安全性と利便性を両立させた優れた設計だと評価できる。

今後の課題として、トイレトラックの維持管理体制の整備や、運用訓練の実施が重要になってくるだろう。特に災害時の効果的な配置計画や、他自治体との連携における運用ルールの策定が必要不可欠となる。

将来的には、AIやIoT技術を活用した混雑状況の可視化や、災害時の最適配置をサポートするシステムの導入も検討に値する。自治体間でのトイレトラックの運用データを共有し、より効率的な災害支援体制を構築していくことが望ましい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「品川区、災害に備えトイレトラック導入へ | 品川区のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000181.000087362.html, (参照 24-11-02).

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