【CVE-2024-10523】TP-Link Tapo H100でWi-Fi認証情報が平文保存される脆弱性が発覚、物理アクセスによる情報漏洩のリスクに
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記事の要約
- TP-Link Tapo H100 IoT Smart Hubに情報開示の脆弱性
- Wi-Fi認証情報が平文でファームウェアに保存
- 物理アクセスで認証情報の抽出が可能
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TP-Link Tapo H100のWi-Fi認証情報漏洩の脆弱性
Indian Computer Emergency Response Team (CERT-In)は2024年11月4日、TP-Link Tapo H100 IoT Smart Hubにおける情報開示の脆弱性【CVE-2024-10523】を公開した。この脆弱性は、デバイスファームウェア内にWi-Fi認証情報が平文で保存される問題であり、CVSSスコアは4.4(MEDIUM)と評価されている。[1]
脆弱性が存在するバージョンは1.5.22未満のファームウェアであり、物理的なアクセス権を持つ攻撃者がファームウェアを抽出して解析することで、デバイスに保存されているWi-Fi認証情報を取得できる可能性がある。この脆弱性は機密情報の平文保存(CWE-312)に分類されており、セキュリティ上の重大な懸念となっている。
CVSSベクトルの詳細によると、攻撃には物理的なアクセスが必要で攻撃の複雑さは高いものの、認証は不要とされている。影響範囲としては機密性が高く、整合性と可用性は低いレベルとなっており、二次的な影響は報告されていない。
TP-Link Tapo H100の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-10523 |
影響を受けるバージョン | 1.5.22未満 |
CWE分類 | CWE-312(機密情報の平文保存) |
CVSSスコア | 4.4(MEDIUM) |
必要な攻撃条件 | 物理的アクセス、高度な技術力 |
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機密情報の平文保存について
機密情報の平文保存とは、パスワードやアクセストークンなどの重要な認証情報を暗号化せずにそのまま保存することを指す。主な問題点として、以下のような点が挙げられる。
- デバイスやシステムへの不正アクセスによる情報漏洩リスク
- バックアップデータからの認証情報流出の可能性
- 内部関係者による意図的な情報搾取の危険性
TP-Link Tapo H100の事例では、Wi-Fi認証情報が平文でファームウェアに保存されている点が深刻な脆弱性となっている。ファームウェアの抽出と解析が可能な攻撃者は、デバイスに保存された認証情報を容易に取得できる状態にあり、これによってネットワークセキュリティ全体が脅かされる可能性がある。
IoTデバイスのセキュリティに関する考察
IoTデバイスにおける認証情報の適切な保護は、ネットワークセキュリティ全体に大きな影響を与える重要な要素となっている。特にスマートホームデバイスは家庭内のプライバシーに直結するため、製造段階での暗号化実装と定期的なセキュリティアップデートの提供が不可欠である。
今後はIoTデバイスの普及に伴い、ファームウェアレベルでの脆弱性対策がより重要になってくるだろう。メーカーには開発段階でのセキュリティレビューの強化と、発見された脆弱性への迅速な対応が求められており、ユーザー側でもデバイスのファームウェアを最新に保つ意識が必要になってくる。
また、IoTデバイスのセキュリティ設計には、物理的なアクセスに対する保護も考慮に入れる必要がある。暗号化だけでなく、耐タンパー性の向上や機密情報の安全な保存場所の確保など、多層的な防御戦略の構築が望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10523, (参照 24-11-12).
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